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現在、人間の世界では高齢化社会が問題になっていますね。でも、ペットの世界でもペットの平均寿命が延び、高齢化社会が始まっているのです。それに伴って、高齢犬のお世話の方法で悩まれる方、認知症で悩まれる方が増えてきています。
ずっと家族同様に暮らしてきて、どんな時も傍にいてくれた元気なペットも私たちよりもずっとずっと早く年をとってしまいます。近年は高齢ペットを置き去りにするケースもあり問題になっています。愛するペットが年老いて、私たちの力を必要としたとき、慌てることなく支えてあげられるよう、ペットの高齢化について、考えておくことは大切なことです。そこで、このシリーズでは高齢犬との生活について、何回かに分けてお話ししていきたいと思います。
まず、今回はペットの高齢化事情などに関してお話ししていこうと思います。
ペットの平均寿命は2003年度の統計で
・犬・・・11.9歳(12年前より3.3歳のびた!)
とされています。この数値は、当然現在も延び続けていると考えられており、2009年では、7歳以上のペットは
・犬・・・55.3%(1年間で4.3% up!)
・猫・・・47.4%(1年間で1.6% up!)
という調査結果も出ています。では、なぜペットの寿命は昔と比べてこんなにも延びてきているのでしょうか?
寿命の延長の理由として考えられるのは、
・ペットフードの質が向上したこと
・室内飼育が増えたこと
・ペットが家族の一員として扱われるようになったこと
・予防の大切さが広まったこと
・獣医療が進歩し、昔は治せなかった病気も治るようになったこと
などがあります。大切なペットが長生きするようになった事は大変喜ばしいことですが、寿命が延びるにつれて、今まではあまり遭遇しなかった疾患が動物にも多くみられるようになってきました。例えばガン、心臓病、肥満に伴った病気などが多くの高齢犬に見られるようになり、さらに認知症を発症することも多くなってきました。
では、"高齢犬"というのは何歳くらいからを指すのでしょうか?一般的には7歳を超えると高齢期に入ると言われています。近年ペットフードも年齢別に分けられていますが、シニアフードと書かれたものは大体が「7歳以上から」と書かれていることが多いと思います。ペットショップに行かれた際は是非見てみてください。
では、実際にどれくらいのスピードで愛犬が年をとっていくのか、人と犬の年齢を比較した表をお示しします。
犬の成長段階 人の年齢 犬の年齢*小型・中型犬は
→1年で15歳、2年で24歳、以降3年目からは1年につき4歳ずつ年をとっていきます。
*大型犬は
→1年で12歳、以降2年目からは1年につき7歳ずつ年を取っていきます。
ぜひ、愛犬の年齢がどれくらいなのか計算してみてくださいね!赤ちゃんだったペットもあっという間に私たちの年齢を追い越して、高齢犬の仲間入りをするのが、この表から分かって頂けたのではないでしょうか?
ペットはいつまでも甘えん坊で、見た目にも年の割に若く見えますが、少しずつ老化のサインを出していることが多々あります。そのサインに早く気付いて、年齢に応じた接し方をしてあげることが大切です。
では次にペットが発する老化のサインについてご紹介しましょう!
ざっと挙げただけでもこれくらいのサインがあります。
この他にも、
・白髪が増えた
・皮膚がたるんできた
・イボができた(腫瘍の可能性もあるので注意が必要です)
・シミができた
などといった変化も見られるようになってきます。どうですか?ご自宅の愛犬にこのような変化はみられていませんか??
では!この様な変化が見られ始めたら、どんな注意が必要なのでしょうか?
注意すべきことには、以下のようなことがあります。
・健康診断を定期的に受けること
→若いころに健康診断を受けておくと、比較できるのでより良い判断ができますよ。
・飼育環境を大きく変化させないこと
→寝床を変えたり、模様替えをしたりするとストレスになったり、視力の低下した子では場所が分からず戸惑ってしまいますよ。
・フードの変更を徐々に始めること
→シニアフードにしていない場合は徐々にフードを切り替えましょう。
・適度な散歩を行うこと
→年を取って、動くのが億劫そうだからと言って散歩を減らすと、筋力が余計に低下してしまいます。適度なお散歩は続けましょう。足腰が本当に弱ってしまい歩けない子でも、最近はペット用の乳母車もあるので、外の空気を吸わせてあげましょう。良い気分転換になりますよ。
・ペットの出しているサインに応じたサプリメントを摂ること
→近年は眼、関節、認知症など様々な種類のサプリメントがあります。薬のように副作用のあるものではないので、うまく利用すると良い効果が期待できます。
・愛犬と触れ合う時間を減らさないこと
→"疲れさせてはダメ""静かに寝られるように"などといった気遣いから、愛犬と触れ合う時間を減らしたり、今まで家族の集まる部屋にあった寝床を静かな場所に変えると、愛犬は疎外感で寂しい気持ちでいっぱいになってしまいます。寝床の場所をあえて変える必要はないですし、触れ合う方法を変えれば(例えば、激しいボール遊びをやめてマッサージをするetc)その時間をあえて減らす必要もないでしょう。いかがですか?
このように、たくさん書いてしまうと、すごく大変なことのように感じてしまいがちですが、あまり神経質になることはありません。今までの生活に少し工夫を加えてあげるだけで大丈夫!飼い主さんの心の変化が一番愛犬に与える影響が大きいと思うので、気を遣い過ぎず、ゆったりした気持ちで接してあげましょう。
また、まだ高齢の域に入っていない愛犬でも早い段階からサプリメントなどを摂ることによって、高齢期に見られる症状の発症を遅くしたり、軽減したりできる場合もあるので、まだ高齢期に入っていない愛犬の飼い主様もぜひ、今から今後のことを考えてあげて下さいね。
次回は、高齢期の愛犬に起こりうる疾患や、それに応じて飼い主の皆さんがお家でしてあげられる事などについてお話ししたいと思います。- 【DOG】 高齢犬
- 2009.10.15 14:16
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