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おうちの事故 第2回「ドアに挟んだ!」  獣医師 三宅

 第2回:ドアに挟んだ!

とくに小型犬と生活されているかたで、チョコチョコ付いて来る姿に気がつかず、うっかりリビングのドアなどに挟みそうになったことはありませんか?
運悪く挟んでしまった時、多くは頭だけ出した状態で首のあたりにドアがぶつかることになります。

ほとんどのケースでは、その場でちょっと痛がることはあっても、大事には至りません。

しかし、チワワ、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、ポメラニアン、トイ・プードルなど小型の若齢犬には、生まれつき首の関節が不安定な子がいます。

生まれつき問題のある子は、第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)とのつながりが弱く、少しの衝撃でここが脱臼もしくは亜脱臼してしまうこともあります(=環軸椎(亜)脱臼)。

*脱臼:関節面が完全にはずれている状態
*亜脱臼:関節がはずれかかっているが関節面の一部が接触している状態

亜脱臼~脱臼を起こすと首の部分の脊髄神経が圧迫されて、痛みや神経症状(足のもつれ・ふらつきなど)が現れます。
さらにひどい場合には、足が麻痺して立ち上がることすらできなくなります。
また、脊髄が断裂するようなことがあれば、突然死をひき起こすこともあります。

亜脱臼~脱臼の有無を調べるには、レントゲン検査やCT検査を行います。
また、脊髄神経の損傷の有無を調べるにはMRI検査を行います。

治療として、関節を固定する為に外科手術が必要になることもあります。

このように、軽い事故が大けがにつながることもあります。万が一、首を痛めて(亜)脱臼させてしまったら大変ですよね。ドアの開閉には十分に注意を払い、急いでいてもゆっくり閉めるくせをつけておきましょう。

実際にドアに挟んでしまい、その後様子がおかしいようだったらすぐに動物病院に連れて行きましょう。
その際、安静に移動できるように、抱っこや布製のキャリーバックではなく、床の固いハードタイプのキャリーケースで静かに運ぶようにしてください。

【DOG】 健康ケア
2010.05.19 09:00
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