1. トップ
  2. >
  3. Anicli24医局コラム

はじめてペットと暮らそうと考えている方へ  獣医師 三宅

 かわいい動物との暮らしは想像しただけでウキウキしてきますよね。

ちょっと覗いたペットショップで一目ぼれ!なんてこともあるかもしれません。

 

でもちょっと待ってください。

 

ワンちゃん・猫ちゃんなら約1015年の付き合いになる心構えが必要です。

その間一緒にいられる保障はありますか?

引っ越し先で飼えなくなってしまうなんてことはないですか?

 

いますぐにでも共に過ごしたいという気持ちは押さえて、

まずは自分のライフスタイルが動物を迎え入れるのに適しているか、

どんな動物が合っているかを考えてみましょう。

 

 

 

*最低13回ごはんをあげられますか*

生後23か月の子犬・子猫を飼い始める場合では、

最低でも日に3回のごはんが必要になります。中には4回必要な子もいます。

人の赤ちゃんと同じで、一度にたくさん食べられません。

ごはんの間隔が8~10時間以上あいてしまうと、

低血糖になりそのままでは死にいたることもあります。

残業で遅くなり帰宅したら、今朝まで元気だった子がぐったりしている!

といって病院に駆け込んでくる方はきっとみなさんが想像している以上にたくさんいらっしゃいます。

なので、、、

一人暮らしで長い時間家を空ける方には

動物との暮らしは本当はお勧めできないのです。

日中、誰もいない時間が4時間以上ある家庭では犬を飼えない国もあります。

一番良いごはんのあげかたは、朝・昼・晩ですが、

朝・帰宅後・夜でも可能ですので、定時に帰ることができるのであれば、

一人暮らしでも十分ワンちゃん・猫ちゃんと過ごせます。

 

 

 

*お散歩にいけますか*

休日にワンちゃんとのんびり公園をお散歩している姿はとても楽しそうですよね。

ワンちゃんの種類によっては毎日お散歩が必要な場合と、お家の中での運動だけでも十分な場合があります。

 

 

 

*お家の環境は最適ですか*

フローリングだとすべって足・腰を痛めてしまう恐れがあります。

 ですので、ラグを敷いたり滑り止め用のマットを敷いたりして工夫してあげることが必要です。

また、最近ではペット可物件ではないのに飼われる方も多くいるように思います。

ルールを守るのは大前提ですが、見つかったらどうしようという気持ちから、

少し鳴いただけでも叱ったり、爪とぎに神経質になったり、お散歩に連れ出せなかったりと、人にも動物にもストレスが溜まる生活になってしまいます。

 

 

 

 

*生後45カ月までご旅行・出張の予定はないですか*

子犬・子猫は生後1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月のときに1回ずつワクチンを

3回接種します。(最低計2回です)

 ワクチン接種が終了していないと、免疫が十分ではないためお散歩も行けないですし、他の子とも会わせられません。

ですので、ペットホテルも通常は預かってくれないはずです。

ワクチンがしっかり終わるまでは一番健康に気をつけたい時期ですので、

最低でもそれまでは毎日一緒にいられるようにしてください。

 

 

さて、ここまではクリアできた!という方、

どんな動物なら上手に飼えそうかイメージはつかめたでしょうか。

ワンちゃんは種類によって大きさも様々ですので、

次はワンちゃんにしぼってどんな生活したいかを考えてみましょう。

 

同じ「犬」というカテゴリーではありますが、犬種によって飼い方も実に様々です。

チワワを10匹飼っていた方が、ゴールデンレトリバー1匹を上手に飼えるか、

といったらそういうわけにもいかないのです。

 

 

 

『ワンちゃんと何をしたいかどんなワンちゃんと合いそうかよく考えてみましょう』

 

 

例えば・・・

「小さなお子さんがいるご家庭」では、

気質の穏やかなワンちゃんが適しています。

また、小さすぎたり体格が華奢なワンちゃんですと

やんちゃざかりなお子さんと遊んでいて、逆にワンちゃんがけがをしてしまうこともあります。

トイ・プードルのような非常に頭の良い犬種では(IQナンバー1ともいわれています)家族全員で一貫したしつけをしないとかなりわがままに自我を通すようになることもあるので、お子さんもしつけに参加できる年齢に達してからのほうが良いでしょう。

 

 

「お年寄りがワンちゃんを飼う場合」も、

やはり気質の穏やかな犬種がよいと思います。

また、かなりの運動量を必要とする犬種では、お散歩に付き合いきれない可能性もあります。

ぐいぐいリードを引っ張られても危険ですよね。

お散歩の距離も少しで良く、家で一緒に過ごせる小型犬が良いかもしれません。

 

 

「おしゃれやトリミングを楽しみたいというかた」は、

トイ・プードルやミニチュア・シュナウザー、ヨークシャ・テリア、シーズー、マルチーズなど、様々なカットが楽しめる犬種がよいでしょう。

トリミングが適しているワンちゃんというのは裏を返せばトリミングが必然な犬種ということになります。

放っておくと、毛玉ができたりして皮膚炎などのトラブルもおこしますので

毎月ちゃんとトリミングに出せるかどうかを十分に検討してください。

 

 

「アウトドアが大好きなかた」は、

やはりワンちゃんといっしょに山や川にお出かけしたいですよね。

山道や水遊びが大好きで体力もあり足腰が強い中型犬以上がよさそうです。

 

 

なんとなくイメージは出来てきたでしょうか。

 

 

 

 

*最後に・・・*

まず飼いたい動物の飼育方法の本を1冊購入してみましょう。

動物との暮らしを学んだら、

次に図書館などで種別の図鑑をみて、

どんなの子が自分と合っていそうかを見てみましょう。

どの種にするか決定したら、

最近は犬種別の飼い方や猫種別の本も増えてきているので、

是非購入して最後にもう一度勉強してください。

 

ここまで出来たらあとは必要なものを準備して(サークル、トイレ、ごはん、食器など)実際に新しい家族を迎え入れましょう!!

 

ブリーダーを見つけて、実際に会いに行くのもいいですし、

ペットショップでの購入を考えているかたは、大型店をみたり、

一種類の犬種・猫種にこだわって扱っている店舗をみたり、

いろいろ足を運んで十分に検討してくださいね。

 

ペット先進国といわれている国のなかには、子犬や子猫の体や心の健康を考えて

生後8(2か月)以前に販売することを法律で禁じているところもあります。

母親や兄弟と早くに離れすぎると、性格などに問題がでてくることはすでに証明されています

また、睡眠が大切な時期に夜中まで照明を浴びて店頭に並んでいる子たちは、

成長ホルモンの分泌が不十分となり、成長にも影響を及ぼします。

 

健康な子たちを大切に育てているブリーダーやペットショップと巡り合えるといいですね。

 

新しい家族との生活が幸せなものになることを願っています。

【DOG】 その他 【CAT】 その他
2009.10.25 11:57
慢性心不全(僧帽弁閉鎖不全症) 第2回  獣医師 三宅 | TOP | 災害時に備える  獣医師 三宅
犬猫FAQ Anicli24医局コラム