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ホームケアに挑戦!~爪切り編~ 第2回 看護士・トリマー 芝崎

それでは今回は、前回に引き続きお家で爪切りをする方法をご紹介したいと思います。
 
実際、トリミングをしている現場では、ワンちゃん・ネコちゃんのそれぞれの性格や、身体の大きさなどによって爪切りの方法は様々で、臨機応変に対応している事が多いと思います。ですので、今までトリミングサロンや動物病院などで爪を切ってもらった事のある場合は、トリマーさんや獣医さんに、お家の子がどんな様子だったのか聞いてみるのも良い参考になるかもしれませんね。

 
お家で爪切りをする場合のポイント

1.安全第一!!
万が一、出血してしまった時の為に止血剤を準備しておきましょう。ペットショップなど購入できます。股関節や、膝に疾患があると獣医さんに言われている場合は、爪切りをした時に嫌がったりするとさらに症状を悪くしてしまう事もあります。無理は禁物です。


2.焦らず、気長に…
ワ ンちゃん、ネコちゃんにとって、繊細な感覚の足先を触られたりする事は本来苦手な事です。ですから、飼い主さんは“まずは、一本から”位ののんびりした気 持ちで、行ってあげてくださいね。飼い主さん、ワンちゃん・ネコちゃんお互いにいかに、「苦手意識を持たない」かがお家での爪切りのポイントです。そして 「一週間に1本づつ」など定期的に行って“特別なイベントではない”と教えてあげる事がとても大切です。
 

3.リラックス~。
よく飼い主さんから「爪切りをしようと思ってこちらが緊張すると、なぜか逃げていくんです。」といったお話を聞きます。爪切りは、神経や血管を傷つけてしまう可能性がある行為なので、飼い主さんもやはり慣れるまでは、少し緊張されるようですね。そして、その緊張感はこちらが思っている以上にワンちゃん・ネコちゃんに伝わってしまうようです。
ですから、爪切りは飼い主さん自身に時間に余裕のある時、ワンちゃん・ネコちゃんがリラックスしている時など、少しでもお互いの心にゆとりのある時を選んで行う事をお勧めします。


心構えと、用具の準備ができたらいよいよ具体的な方法をご紹介していきましょう!それでは、まず爪切りを安全にする為の保定(抱える方法)の仕方をご紹介します。ワンちゃん・ネコちゃんで爪切りが苦手な子に多く見られる行動は…
 
・切られている爪に顔を近づけようとする(爪切りは刃物なので危険です。)
・後ずさりしたり、あばれたりして逃げようとする       
 
この2つをこちらがコントロールしてあげることができれば、とても爪切りはしやすくなるでしょう。そして、これは個体差のあるお話ですが、後肢より前肢を嫌がる子の方が多いので、初めてお家で爪切りをされる場合は後肢から切り始めてみる事をお勧めします。

【犬の場合】

1人が抱えるて2人で行う方法
 1人が自分の身体にしっかりつけて、抱きかかえます。不安定にならないように、身体と身体をしっかり密着させる事と、顔を後ろに振り向かないように首から肩にかけて押さえてあげる事がポイントです。もう片方の腕は、足の付け根あたりをしっかり抱えるとお尻が動きません。
台の上でも、少し宙に浮いた状態でもその子が落ち着く方で良いでしょう。嫌がった時に振り向こうとしたり、後ずさりしようとする子に適しています。



 

台を使って、2人で行う方法
慣れてきたらワンちゃんを台の上に乗せて、1人が肩をしっかりと包みこんで後ろに振り向かないように固定してあげるだけでもできるようになります。




 
ここで注意点!
爪切りに集中してしまうと、ついつい脚を持ち上げすぎてしまいます。写真の点線より上に持ち上げると股関節に負担がかかってしまうので、保定をしている人は、上がりすぎていたら声をかけて教えてあげてくださいね。

イスを使って1人で行う場合※写真は全て右手で爪切りを持つ方法です。
飼い主さんがイスにすわって、膝の上に仰向けにして寝かせて股にはさみます。(初めは、ワンちゃんが仰向けの体勢を怖がらないか、床に座った状態で試してみてください。)後肢を切る時は対角線に腕で押さえます。顔を外に向け、首と肩を腕でしっかりおさえ込んであげてください。この時、押さえ方がゆるかったり、股に身体をしっかり挟んでいないと、ワンちゃんは不安定になって起き上がろうと身体に力を入れてしまいますので注意です。




 
前肢は脇の下に顔をはさんであげるイメージで押さえます。この方法は、1人でも顔と身体をしっかりおさえる事ができ、爪を真上から見ながら切ることができるのが良いところですね。ただ、仰向けを怖がってしまう子には不向きです。

台を使って1人で行う方法

こちらはトリマーさんが、トリミング時の爪切りに良く使う方法です。慣れると非常に安定して切りやすいですが、台を使って1人で行う方法なので、ワンちゃんが落ちて怪我をしてしまうなんて事がないように、絶対にワンちゃんから手を離したりしないでくださいね。

1.まず、ワンちゃんを飼い主さんの腰くらいの高さの台の上に乗せます。そして、ワンちゃんの背中の高さまで上半身を下げてください。後肢の場合は左腕の脇で身体をはさんで、左手で脚つかみ後ろに向けて裏返して足の裏が見えるよう持ちます。



ここで注意点!
この方法は、ワンちゃんの脚を後ろに向かってあげる方法ですが1人で行う為、爪を覗き込んでいるうちについ脚をあげすぎてしまいます。こうすると、ワンちゃんの腰にとても負担 がかかってしまいますので注意が必要ですね。







2.前肢も基本的には、同じイメージで行ってください。左前肢のみ、自分のお腹にワンちゃんを抱え込んで、覗きこんで切るイメージになります。  





この方法は、ワンちゃんの身体の高さまで、飼い主さんがしっかり体勢を下げてあげる事と脇をしっかり締めてワンちゃんがすりぬけないようにする事が大切です。少しお家でやる中では、難易度が高い方法かもしれませんが、正しい方法でできればとても効率よく、爪切りを行う事が出来ます。 そして、自分の爪が切れるのを見る事を怖がる子が多いと思いますので、そういった子にはとても適していると思います。
 
【猫の場合】
ネコちゃんの場合はワンちゃんに比べて非常に身体が柔らかく柔軟性があるので、しっかり抑え込む事がその分難しいです。 そして、本来身体を拘束されるのをとても嫌う生き物なので、爪切りを嫌がる子も多いように感じます。
 
1人が抱えて2人で方法
最初に試していただきたいのは1人が軽くネコちゃんの身体をささえて、1人が切る方法です。これでネコちゃんが嫌がらずに切らせてくれるのであれば、ストレスも少なく良いと思います。ネコちゃんの手首は後ろ向きに少し曲げてあげると爪が見やすいでしょう。
ワンちゃんと同様ですが、危険ですので爪を切っている爪切りを持つ手元にネコちゃんが顔を近づけてこないように注意しながら行ってくださいね。


1人がタオルで包んで2人で行う方法
もし、最初の方法でネコちゃんが足を引いてしまったり、嫌がって押さえきれない時は、もう少し違う方法を試してみましょう。
 
優しくタオルで包んで、切る足だけをつかんで切ってみてください。この時、ネコちゃんがリラックスしているようなら、あまり力を入れないでみてください。爪を切る瞬間だけ力を入れて押さえてあげれるのが理想的です。もちろん、最初から嫌がってしまっているようなら、安全の為にもある程度しっかり押さえてあげてください。

最後にワンポイント
ワンちゃん・ネコちゃん共に爪を切る足を持つ時は、先端だけを持つのではなく、できるだけ足先全体を自分の手で包み込んであげるイメージで持ってあげてください。その方が嫌がらずにやらせてくれるでしょう。

【DOG】 健康ケア トリマー・看護師コラム
2010.07.07 11:52
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