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ホームケアに挑戦!~肛門腺編~ 看護師・トリマー 芝崎 

みなさん、「肛門腺」というものをご存じでしょうか。あまりご存じない方も多いと思いますが実は肛門腺とはどんなワンちゃん・ネコちゃんにもあるものなのです。今回は、みなさんに、肛門腺について知っていただき、お家でケアする方法についても紹介したいと思います。 

 

肛門腺とは? 

 

ワンちゃん・ネコちゃんの肛門付近には、左右に2つ小さな袋状の器官があります。そして、その袋の中にとても臭いの強い液体状の分泌物が貯まり、それが肛門にあるとても小さな穴から排出される仕組みになっています。これらを、肛門腺と呼んでいます。

 

こ の分泌物は、昔まだワンちゃん・ネコちゃんが野生だった頃、スカンクの様に敵から身を守る為に排出して臭いで刺激したり、臭いをつけて自分のテリトリーを 示したりする役割を果たしていたと言われています。今でも、ワンちゃん・ネコちゃん同士が初めてあった時のお互いのお尻の臭いを嗅ぎ合うのはこの名残なの かもしれません。

 

今 では、その役目は必要なくなり、だんだんと退化している途中の器官と言われています。不要になった今でも分泌物は溜まり、通常は便と一緒に排出されたり、 恐怖を感じた時や驚いた時などに排出されます。しかし、小型犬などに関しては、器官の退化や生活環境の変化などが要因で上手に排出できずに溜まっていって しまう子が多いようです。

 

 

 

 

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肛門腺が溜まると・・・

・お尻を舐める、噛む 

・すわったままお尻を擦るように進む 

・お尻からくさい臭いがする 

・肛門が腫れてくる 

・肛門が赤くなってくる

 

 

肛門腺が排出されないと、どんな病気になるの? 

 

うまく排出されないと、溜まったままの分泌物によってお尻に痛みや痒みが表れたり、細菌感染を起こすこともあります(肛門嚢炎)。そして、さらに溜まり続けると破裂(自潰)して肛門の脇に穴が開いてそこから分泌物や、血液が排出されます。

 

 

大切なワンちゃん・ネコちゃんがこんな病気になってしまったらかわいそうですよね。でも、安心してください。もしも自分で排出できないようなら動物病院やトリミングで定期的に肛門腺を絞ってもらい、分泌物を出してあげれば良いのです。そして、少しコツが必要ですが、肛門腺は飼い主さんがお家で絞る事もできます。

 

肛門腺が溜まる速さは個体差がありますが、早い子の場合は絞ってから3週間~1ヶ月ほどで溜まってきて、お尻を気にする様子が見られます。

 

注意点

あまりお尻を気にする様子はなくても元気や食欲がおちて、気がついた時には破裂(自潰)していたなんて事もありますので、お尻を日常的に観察する習慣をつけましょう!! 

 

 

 

 

肛門腺ってどうやって絞るの? 

 

1.尻尾の付け根を握って、頭の方に向かってしっかりと持ち上げます。尻尾を持つ手は逆手(小指がお尻に側来る持ち方)で、尻尾を背中に近づけるようなイメージで持ち上げます。

 

 

 

 

 

 

 

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2 外に向かって少し肛門を突き出すようなイメージでしっかり尻尾を持ち上げたら、時計盤で4時と8時位の場所に指をそえて、図で示した肛門嚢開口部に向かって押し出すようにすくい上げます。肛門嚢開口部は確認するのが難しい位とっても小さな穴ですので、目で確認してから絞らなくて結構です。

 

 

 

 

 

 

 

実際に行う時は分泌物が勢い良く飛び出しますので、ティッシュペーパーなどをあてて絞ります。トリミングの時は、シャンプーをする前にシンクの中で絞ります。 

 

小型犬の場合は、1ヶ月に1回位から始めると良いかも知れません。通常は、月に1回絞っていれば問題になりませんが、もう少し短期間で溜まってしまう子もいますのでお尻を気にする様子があれば頻度を上げてみてください。 

お家で絞る場合は、分泌物の色が黄色や血が混ざったりしていないか、絞る時痛がったりしないか、イボのような物はできていないかなども確認してみてください。 

大型犬や、ネコちゃんの場合は、ほとんどの子が自分で排出できますが、稀にできずに溜まってしまう子もいますので、上でお話したお尻を気にする様子が見られるようなら早めに獣医さんに相談してみてくださいね。 

 

 

さて、今回までお家でできるトリミングについてお話してきました。いつもはトリミングの時にしている爪切り、ブラッシング、耳掃除、肛門腺などは、全て美容の為だけでなく、健康にとっても深い関わりがある事がお分かりいただけたかと思います。

実際に行う際には、ぜひコミュニケーションの一貫として、焦らず楽しんで行っていただけたらと思います。思うようにいかなかった時や、気がついた事があった時にはいつでも、トリマーさんや獣医さんに相談してみてくださいね。 

 

みなさんとワンちゃん・ネコちゃんとの健康で快適な生活の為に少しでもご参考になれば幸いです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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