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楽しくお家でトレーニング 第2回~犬の気持ちを知ろう~ 看護師・トリマー 芝崎

こんにちは。今回は、前回の「犬種的特徴を知ろう」に続いてワンちゃんが実際、どんな"考え方"を持って生まれてきて、どんなふうに学習するのかをお話したいと思います。

 

まず、みなさんも聞いた事があるかと思いますが、「本能」というものについてお話します。

よく「本能」「習性」などと言われますが、これは分かりやすく言うと、もともとワンちゃんに備わっている気持ち(欲求)です。「本能」は強さなどに個体差はあっても、ワンちゃんならばどんな子にも必ず備わっていると思って良いでしょう。

この「本能」を 知っておく事は「犬種的特徴」を知っておくのと同じくらい大切なことなのです。相手の事をよく知らずに「これをして!!」と押し付けるのがマナー違反なの と同じで、もともとワンちゃんに備わっているものを理解してあげた上で、向き合い、トレーニングをしてあげることがワンちゃんへの大きな愛かと思います。

 

「本能」は、大きく分けると6つに分ける事ができます。

 

 

繁殖本能...子孫を残そうとしたり、育てようとする本能。 

                   生殖本能・養育本能

 

自衛本能...自分の身を守ろうとする本能。

逃走本能...自分の身を守る為に逃げようとする本能。

 

運動本能...活動的に動こうとする本能。遊戯本能)

 

栄養本能...生きていく為に必要な栄養を摂取しようとする本能。その為、獲物を探したり、追いけたり、持ち帰る本能。

                   探索本能・追跡本能・持帰本能

 

社会本能...群れになって住み生活しようとする本能。

                   自分より立場が低い存在を 支配しようとする本能。

                   リーダーだと思う存在に服従しようとする本能。

                   自分の身を守る為警戒する本能。

                   自分の身を守る為又は、大切な存在を防衛する本能。

                   目的の為に戦おうとする本能。

                  住みかに帰ろうとする本能。 

         郡棲本能・支配性本能・服従性本能・警戒本能・防衛本能・監守本能闘争本能・ 帰巣本能

 

 

このように、ワンちゃんには私たちが何も教えなくても生まれながらにして、すでに沢山の本能が備わっています。本能の中には、現代人のパートナーとして生活していく上で問題を引き起こす要因になってしまうものもあり、飼い主さんを困らせてしまう場合もあるでしょう。

 

でも安心してください。ワンちゃん達は本能のみで判断し、行動するわけではありません。先天的要素と言われる、犬種的特徴や本能に加え、後天的要素と言われる生活で得た経験の両方により物事を判断し行動するのです。


つまり、生まれてから飼い主さんと過ごす毎日の生活の中で経験したことが、ワンちゃんの性格を形成するのに大きな役目をす。

 

それでは、実際、飼い主さんとの生活の中でワンちゃんはどうやって物事を感じ取り、性格形成につながるのでしょうか。


 

犬の学習理論    

 

 

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このように、ワンちゃんは自分が行動した結果どんな事が起こるかによって、その行動をこの先続けるかを選択し判断していきます。図では、「プラスの報酬」を得た場合をご紹介しましたが、逆に「マイナスの刺激」を与た場合は、ワンちゃんは「これをしたら損をした!」と解釈し、行動の定着がしづらくなる、という仕組みです。

 

「プラスの報酬」って何?

 

では、具体的にワンちゃんにとって「プラスの報酬」とはどのようなものを指すのでしょうか。まずは、一緒に過ごす時間の中で、ワンちゃんにとって何がプラスの報酬=ご褒美に当たるのかを探してみてください。ワンちゃんの好きな言動、人、物何でもいいので、喜ぶものを見つけてあげてください。

 

 

では、よくご褒美として使うものをご紹介しましょう。

 

・褒める
めいっぱいオーバーに!名前を呼びながら、褒めて、撫でてあげます。しっかりと「名前を呼ばれたら良いことが起こる」と、イメージをつけて おいてあげる事はお散歩中に首輪が抜けてしまったなどのトラブルの時にも名前で呼びもどしができ、ワンちゃんの命を救う事にもつながるので、とても大切で す。

 

 

・おもちゃ

飲 み込めない大きさで、丈夫な素材の物を選んでください。好きになったおもちゃは出しっぱなしにしてワンちゃんの自由にさせない事。毎回飼い主さんのタイミ ングで渡し、ワンちゃんが遊び飽きる前に取り上げ、しまう事が大切です。こうすると、おもちゃの魅力が長持ちして、飽きるのを予防できますよ。

 

・おやつ
ご褒美として使うおやつは、とにかく一瞬で食べ終わる小さなもので、美味しい物。硬くて、大きい物は基本的には不向きです。

 

・人(犬)
特定の人や犬などに会える事自体がご褒美になることもあります。「静かに待っているとご褒美として大好きな誰かが登場!」なんてパターンのトレーニングにはお勧めです。

 

 


 

 

「飼い主さんに褒められるのが一番のご褒美!」で ある事が理想です。ですから、おやつや、おもちゃをご褒美として使う時も必ず、「褒める→ご褒美をあげる」の順に行ってください。そして、ある程度行動が 定着したら、おやつやおもちゃは抜いてください。そして、しっかり褒めてあげる事を継続してください。そうすることで、ワンちゃんのモチベーションを保っ てあげることができます。こうして、好きな物でワンちゃんのモチベーションをコントロールしてあげる方法をモチベーショナルトレーニングと呼びます。

 

 

 

 

ちなみに、ちゃんと覚えて出来ていた事が時間がたったらできなくなってしまった...。なんて事も先々あると思います。そんなときは、焦らず、もう一度モチベーショナルトレーニングをしてあげてください。きっと思い出してくれるでしょう。

 


  

報 酬が決まったら、次に与えるタイミングが大切です。報酬は、行動をしている最中、もしくは行動を終えた瞬間が良いでしょう。トイレのトレーニングなどの場 合は排泄の最中に報酬をあげることで、気が散って排泄を中断してしまう可能性があります。そのような場合は、行動を終えた瞬間がベストです。

ワンちゃんには、「さっきのあの行動は良かったよ」と後から伝える事はできません。ですから、生活の中でしっかりとワンちゃんのことを観察して、伝えたいタイミングを逃さないようにしてあげてくださいね。

 

いかがでしょうか、ワンちゃんの学習の仕組みが少しお分かりいただけたでしょうか。ここまでお話しした

 

 

1.         犬種的特徴

2.         本能

3.         生活で得た経験からの学習

 

 

をしっかりと理解しておいてあげること、そしてそれを上手にコントロールする事がワンちゃんと向き合っていく為にはとても大切な事なのかもしれませんね。

次回は、もっと具体的にお家でのワンちゃんの接し方についてお話していきたいと思います。

 

 

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