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リーダーシップとは

相手から服従、信頼、尊敬、忠誠の気持ちを持ってもらう為に色々な事を管理、整備する事。
大 昔、犬は群れで生活していた為、必ず自分の上にリーダーのいる生活をしていました。その為、こうして私達と暮らしている今でも信頼できるリーダーを求めて います。飼い主さんが良いリーダーになってあげる事でワンちゃんはとても安心して信頼し、時には心から甘え、時にはしっかりと指示に従う事が出来るので す。
リーダーに当たる存在がいる事でワンちゃんの気持ちはとても安定して、何か問題行動などが起きた場合にも格段に解決しやすくなります。
では、リーダーシップをとってあげる事とは具体的にどういう事なのでしょうか。
1.健康面の管理 Health
2.環境の整備 Environmental
3.リーダーシップ Leadership
4.管理 Managementingeneral
H.E.L.M = 舵取り とも言い、あらゆる面から飼い主さんがワンちゃん前に立って舵を取ってあげるイメージですね。では、一つずつお話していきましょう。
1.健康面の管理
実は、問題行動の20%位は影に隠れた健康面の病的要因であるとも言われています。
そのため、もしも問題行動が起こった場合は、まずワンちゃんの身体に問題がないか確認してあげてください。
例えば…痛いと→噛みつく
痒いと→吠える
など、一見健康面とは関係なさそうな行動も、元をたどると健康面に要因があるかもしれないので注意したいですね。
常にワンちゃんの健康状態を把握しやすくする為には、まず予防できる病気を予防しておく事が大切です。
ウィルス感染症予防……………年に1回の混合ワクチン注射の接種
(最近では3年に1回という考え方もあります)ノミ・マダニなどの外部寄生虫…1~2ヶ月に1回、薬の投薬
(今は背中にたらすスポットタイプが主流です。)回虫・条虫などの内部寄生虫…錠剤やスポットタイプの駆虫薬の内服、
定期的な便検査による寄生虫の発見乳腺腫瘍・前立腺肥大などホルモンに関係する病気…避妊手術、去勢手術
また、 “いつもの元気な状態”を把握してあげる事がとても大切ですね。これは、一緒に暮らしている飼い主さんにしか分からない事で、獣医さんも「いつもとどう違うのか」と言う情報があると、より迅速に適切な治療をしてあげる事ができます。
「いつもに比べて…」と思う点が見つかった時はぜひ、獣医さんに相談してみてくださいね。
元気/食欲 …ない場合(ありすぎる場合も、病気の可能性があります。)
便/尿 …硬い、柔らかい、色が違う、量が違う、回数が違う
皮膚 …色、できもの、ベトベトやカサカサ、触ると痛がる・痒がる
呼吸/心拍数… ハァハァとずっと口で息をする
など、その他にも飼い主さんだからこそ気づける“いつもと違う所”はあります。
急に悪くなる怖い病気もまれにあります、まずは気軽に獣医さんに相談を!
2.環境の整備
環境を整備してあげる事で、病気の予防、事故の予防に加えて、精神的な安らぎを与えてあげる事もできます。
・病気の予防
-骨や関節などに無理な負担がかかってないか?
滑りやすい床
→コルクやカーペットをひく、滑らない塗料を塗る
高い所への飛び乗り、飛び降り(ソファー・階段)
→物理的に物などを置いて乗れなくする、スロープやステップを置く
★生後一年位までは、背丈以上の物を飛ばせない方が良いと言われています★
・安心して休息できるスペース
-ワンちゃんにとっても、飼い主さんにとっても快適に休息できているか?
同じ部屋、別の部屋どちらでも安心して休息できることが必要
→どちらの部屋にも、休息できる場所を作る
★お家に迎えたばかりの時は、同室が良いでしょう。不安で「クンクン」なくのが治まったら別室へ★
・安全性
-脱走、異物誤飲、怪我の危険性はないか?
脱走→サークルや、扉がしっかり閉まっているか、鍵は壊れていないか
異物誤飲→飲み込めるような大きさの物が届く所に置いていないか、おもちゃなどが壊れていないか
怪我の予防→キッチンなどの危険な場所への出入りの管理、首輪やリードが古くなっていないか、壊れていないか
3.リーダーシップ
精 神的な部分をコントロールして、“飼い主さんの方が自分より上の立場である”と言うことを教えてあげましょう。それには、整備された環境で、飼い主さんが 一貫した態度でワンちゃんに接してあげることがとても大切です。例えば、イライラしている時にそれがワンちゃんに伝わってしまうと、ワンちゃんは混乱して しまいます。
ワンちゃんとコミュニケーションをとる為には、たくさんの時間が必要で、すぐには結果が出ないものと常に想定してユッタリした気持ちで接してあげてくださいね。
・ワンちゃんの注意を引きつける
注意、注目=アテンションは、ワンちゃんの生涯最も大切なコミュニケーション手段とも言えるでしょう。アテンションの基本は…
名前を呼ぶ→呼んだ人に注目する
つまり、ワンちゃんに「呼ばれた方に注目すると良いことが起きる!」と教えてあげればよいのです。名前を呼んでこちらに注目したら沢山褒めてあげてください。時にはご褒美を使って気分を盛り上げてあげてもいいでしょう。
“自分の名前”と、“飼い主さん”を好きでいてもらう事によって、普段のコミュニケーションを円滑にするだけでなく、お散歩中に首輪が抜けてしまって逃げてしまったなんて時にも「呼びもどし」ができ、ワンちゃんの命を救うことにもつながります。
トレーニングを始める時はアテンションが取れている事が大前提です。そのため、怒る時や、ワンちゃんにとって嫌な事をしている時(ブラッシングが苦手な子にブラッシングしている時など。)にうっかり名前を呼ばないでください。名前から嫌なイメージを連想する原因になってしまいますので十分に注意してくださいね。
・ワンちゃんにコントロールされないように注意
ワンちゃんが注意をひこうとして、鼻で飼い主さんの腕や足をつついてきた経験はありませんか?前肢を可愛く「ねぇねぇ~。」と言わんばかりに腕や足にかけてきたりはしませんか?これは、ワンちゃんが飼い主さんに何かを要求する時によく見られる行動です。このような要求に応えてしまうと、ワンちゃんは飼い主さんをコントロールできたと判断してしまいますので注意が必要です。
「何かしてほしい~」と明らかに要求された時は、我慢して無視をしてくださいね。
・スペース、物の主導権
ワンちゃんが休息場所で寝ている時や、ご飯を食べている時に飼い主さんが近づいても、怒ったり、唸ったりしませんか?おもちゃを取り上げる時はどうでしょうか?この様な行動は本能である“テリトリー意識”から起こります。
「私の場所(物)に近づかないでよ!」と主張しているのです。
これは、自分より下の立場の存在から自分の大切な物を守る為に行う行動ですので、子犬の頃から飼い主さんが管理をして主導権を握っておく事が大切ですね。
★ご飯を食べている途中で、優しく身体をさわったり、ご飯に手を入れてみたりする。時には、手からご飯をあげてみるのも良いでしょう。ご飯をそっと引き上げて、褒めながらすぐ戻してあげるのを繰り返すと、「取られたりはしないんだ」と信頼してくれますよ。
★おもちゃは、飼い主さんの意思で決めたタイミングで渡して、ワンちゃんが飽きてしまう前に飼い主さんの意思で引きあげるのが理想的です。取り上げる時に対抗しなければ、沢山褒めてあげてくださいね。
・体を触る
体もワンちゃんの大切な“テリトリー”の一つです。子犬の頃から身体全体を触られる事に慣らせてあげましょう。そうすることで、自然と自分より飼い主さんの方が上の立場であることを感じとってくれます。
まれに、犬種的特徴などから生まれながらにとてもテリトリー意識の強い子がいます。子犬の頃から触ると異常に抵抗するような場合には、無理をせずトレーナーさんに相談してみてくださいね。
身体を触ることは、コミュニケーションになると共に、健康面のチェックをする事にもなりますので、リーダーシップには欠かせない行為ですね。
4.管理
ここでの“管理”とは“良い状態を維持する(管理する)”と言う意味です。
良い環境、関係が築けたらそれを維持する事も大切だと言う事ですね。
どんな問題行動も定着するまでには時間がかかります。ワンちゃんの小さな変化を見つけてあげ、その小さな変化に対応していくことで、大きなトラブル(問題行動)が予防する事ができるでしょう。
さて、4回にわたってワンちゃんの生まれ持った性質や、学習理論、リーダーシップの取り方などをお話してきました。これは全て、ワンちゃんに問題行動が起きた時に備えて事前に知っておいていただきたいと思ったことです。
私が皆さんにお伝えしたいことは…
・私たちが問題行動と感じる行動の中には、ワンちゃんが持って生まれた本能や特性から起こるものも、とても多いのです。その事を知った上でワンちゃんと接していただきたいです。
・ 一緒に生活する飼い主さんの接し方が、ワンちゃんの性格形成に与える影響はとても大きいのです。ですから、学習理論を知った上で正しい方法でワンちゃんに 接してください。そうすることで、言葉の話せないワンちゃんともコミュニケーションが取れ問題行動にもとても対応し易くなります。
・リーダーの存在を求めるワンちゃんにとって、飼い主さんがリーダーシップを取ることはとても重要な事です。正しくリーダーシップを取ることで、回避できる問題行動が沢山あります。
最後に…
問 題行動の中には、とても複雑な要因を抱えているものも沢山あります。もし問題行動が起き対応に迷い、沢山のトレーニングの方法の中からを選ぶ時は、今まで お話してきた事を少しでも思い出して参考にしていただけたらと思います。そして、ワンちゃんにも、飼い主さんにもストレスの少ないトレーニングの方法を選 んでいただきたいと思います。
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- 2010.02.03 09:00
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