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気にしていますか?わが子の歩き方・うしろ姿 第3回 「肘」 獣医師 鈴木

うまれて半年たちました!そろそろお散歩にもなれてきた頃ですね。

そんな時、
「あれ?歩き始めに前肢を引きずるな・・・でもすぐに治ったな」
「激しく走っちゃったね!あれ?また、肢を引きずるな・・・」
「そういえば・・・・階段を嫌がるな・・・」

こんな風に感じたことはありませんか??
もしかしたら肘に異常があるのかもしれません。

肘の解剖


肘の病気(肘形成不全)
1.
内側鉤状突起(ないそくこうじょうとっき)の分離
2.
肘突起癒合不全(ちゅうとっきゆごうふぜん)
3.
橈尺骨端早期閉鎖(とうしゃっこつそうきへいさ)
などがあり、大型犬でなりやすく成長期に発症することが多いです。

原因としては、急速な成長・遺伝的素因・未成熟な骨への外傷などと考えられています。


1.
内側鉤状突起の分離

尺骨の内側鉤状突起が尺骨と部分的あるいは完全に分離している病気です。
発育期の大型犬に多く、左右ともになることが多いです
症状は生後56カ月に起こり始めます。いつも跛行(肢を引きずる。)するわけではなく、歩き始めや激しい運動のあとにときどき見られ、すぐになおることもしばしばです。診断はレントゲンによって行ないますが、わからないこともあるので年齢や症状も考慮します。治療は手術(分離した内側鉤状突起の切除)が必要です。


2.肘突起癒合不全

 

肘突起は生後45カ月までに骨化(硬くなる)して尺骨とくっつきますが、くっつかず軟骨がダメージを受け壊死し、亀裂が起こり、肘突起の骨化部分が肘頭(ちゅうとう)から分離した状態になる病気です。

ジャーマン・シェパード、ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバーなどの大型犬に多く、生後59カ月頃に、片側もしくは両方の前肢の跛行が時々または持続的にみられます。徐々に進行するのですが、23歳まできづかないことも・・・

診断は、症状・年齢・犬種・肘関節の腫脹・痛み・肘を曲げ伸ばしした時の音・レントゲンなどで行います。

治療はケージで安静にし、鎮痛剤の投与をする内科学的方法と肘の突起の切除または固定・尺骨の骨きり術といった外科学的方法があります。

3.橈尺骨端早期閉鎖

橈骨と尺骨は隣同士にあるので同時に成長するのがふつうですが、一方の骨の骨端軟骨(こったんなんこつ)の損傷によって骨成長に異常がおこると、もう一方の骨は正常な方向への成長が妨げられ曲がって成長してしまいます。そのせいで、悪い方の前肢は変形し、関節の亜脱臼(あだっきゅう・関節が脱臼しかかる)を起こします。
診断は症状とレントゲンなどから行います。治療は外科的な矯正です。


次回はいよいよ腰です。
お楽しみに。 

 

【DOG】 病気
2011.07.27 09:00
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