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災害時に備える  獣医師 三宅

はじめに、残念なことですが災害時にはペットを邪魔に思う方がたくさんいる

ということを理解してください。

普段から動物が嫌いな方、苦手な(怖い)方、アレルギーをもっている方など、

ペットをよく思っていない方はいます。

 

日本でのペットの立場というのは先進国において非常に遅れているのが現状です。

 

アメリカでは消防士の出動時の携行品に

ペット用酸素マスクを導入している消防局が増加しているそうです。

 

しかし、災害時に自分や家族のことで余裕がなくなってしまうのも仕方がないことです。

「動物なんか連れてくるな」と発言してしまう方の心情も少し理解してあげましょう。

 

 

でも、私たちには動物だって大切な家族以外のなにものでもないですよね。

皆が好意的ではない中で、動物たちがすこしでもリラックスしてストレスなく過ごせるように準備できることはしておきましょう。

 

 

 

「準備しておくもの」

*クレート

地震の時に落下物から守ってくれます。揺れがおさまるまでクレート内で待機してもらう方が安心です。

  

*キャリーバック(ハードタイプが安心)

 

*ペット用非常持出袋

・ フード・水

サンプルの小袋を数日分用意しておくと便利です。

動物への救援物資は早くても災害から34日後になります。

特に生後数カ月の子犬・子猫では、一日食べないだけでも

命取りになることもあり得ます。

十分に準備しましょう.

  

・食器

 紙皿などで十分です

  

・リード・首輪(迷子札付き)

もちろん猫ちゃんもです。普段から慣らしておく必要がありますね。

  

・ペットシーツ(ウンチを処理するビニール袋も)

最低限のエチケットです

  

・大きめの布(キャリーバックなどをすっぽり覆えるもの)

不安で鳴く子も多いと思います。目隠しをして落ち着かせてあげま   

しょう。

 

その他用意しておくと安心なもの

・男の子:マナーバンド

・女の子:生理用パンツ

・靴・靴下(ガラスの破片等で傷つくことあり)

・口輪・カラー

怖がりで、知らない人や犬を傷つけてしまうおそれのある子は

念のため準備しておきましょう。

・狂犬病予防接種証明書

人獣共通感染症です。トラブルを避けるために持っておきましょう。

・ペットの最近の写真

はぐれた時に役立ちます。顔のアップや全身など23枚あると安心です。

 

 

 

「準備しておくこと」

*毎年狂犬病予防をして保健所に登録しましょう*

狂犬病を接種すると毎年「鑑札」がもらえます。

この鑑札には番号が刻印されていて、そこから飼い主さんの住所や名前がわかります。

首輪に鑑札をしっかりつけておけば、万が一はぐれても再会できる可能性が格段に広がります。

何も情報がないワンちゃんが迷子になってしまった際に

飼い主さんと無事に会える確率というのは残念ながら非常に低いのです。 

特に、災害時で混乱しているときはなおさらです。

飼い主さんもワンちゃんの鑑札番号をしっかり控えておくとなお安心です。

 

 

*マイクロチップを入れましょう*

個体識別の方法には、鑑札(犬の場合)・迷子札・首輪・リボン・マイクロチップ等がありますが、

常に装着(皮膚の下に埋め込みます)していて外れることがない等の点で

マイクロチップが有効です。

行政がマイクロチップの読み取り機(リーダ)をもっていない地域もあります。

 

 

*年に一回の混合ワクチンと定期的なノミ・ダニ予防をしておきましょう*

狭い空間にいろんな子たちが集まる可能性がありますので、

感染症や寄生虫などがとても心配です。

災害時に、行政と獣医師が協力してペットへの対応をマニュアル化して

災害に備えている地域もありますが、まだまだごく一部ですし、

怪我や重症の子からの対応になるものと思われます。(人も同じですよね)

ですので、すぐに十分な診察・治療が受けられない可能性も考え、

予防できることはすべてしておくほうが良いでしょう。

 

 

*日頃のしつけ*

・ケージやキャリーケース内でリラックスしていられるようにしましょう

「ごはんを食べたり眠ったりするのはケージの中」という認識がもともとあれば、割と簡単に受け入れてくれます。

しかし、毎晩飼い主さんのベッドで一緒に寝ているとなるとちょっと難しいですね。

一人で眠ること自体に強い不安を覚えるかもしれません。

避難所では一緒に眠れませんので、そのときのことを考慮して、たまに別々に眠る日を作ってみてはどうでしょうか。きっと慣れるまでは鳴いたりしてかわいそうに思うかもしれませんが良く考えてみてください、全く経験のないまま知らない場所でいきなり実践しなければいけないほうが不安も大きくかわいそうですよね。

 

まずは「おやつは必ずケージ内やキャリーケースで」というところから始めてみましょう。

いい子にしていたらたくさん褒めてあげてください。

 

 

 

・トイレ

指定した場所でできるようにしましょう。

とくに真夏ですと匂いがこもり、気にされる人も多いと思います。

また、決まった時間に外に連れて行けるかも定かではありませんので、ペットシーツでの排泄ができたほうが安心かもしれません。

お散歩のときにペットシーツを持っていき、排泄のタイミングでサッと敷いてうまくペットシーツの上に誘導します。うまくできたら褒めてあげましょう。

繰り返すことで、ペットシーツでの排泄を覚えてくれるはずです。

 

災害時などの異常事態では、いつもいうことを聞いてくれる子が取り乱してしまう可能性もあります。

当たり前にできているしつけでも、最初のころのように「よくできたね」と褒めて、意識させることも大切です。

 

 

*事前の確認*

介助犬などを除いて、屋内の避難場所に一緒に入れない可能性があります。

その場合、公園や学校の校庭などに動物だけを保護する形がとられます。

ケージやフードなどの備蓄をしている地域もありますが、

すべての地域がそうではないためご自身の地域での情報を仕入れておくとよいと思います。

 

また、災害後の仮設住宅でのペット受け入れは比較的問題ないようですが、

なかにはほかの避難者の方の了解が得られなければ難しい場合もあるようです。

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2009.10.25 11:59
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