1. トップ
  2. >
  3. Anicli24医局コラム

犬のワクチンを知ろう! 第2回 ワクチンの種類 編  獣医師 佐藤

前回は「ワクチン接種のタイミング」に関してお話しましたね。

そこで今回は「ワクチンの種類」に関してお話したいと思います。
皆さんは混合ワクチンにいくつかの種類があることをご存知ですか?

犬の混合ワクチンには2種混合~9種混合ワクチンが存在し、一般的に動物病院では5種~9種混合ワクチンを接種しています。この「5種」や「9種」と言うのは防ぐことの出来る病気の数です。
何 種混合ワクチンが良いのかは、獣医師によっても考え方が分かれていて、5種混合ワクチンが良いという先生もいれば、8種混合を勧める先生もいます。また、 中には飼い主さんに何種混合ワクチンが良いか決めさせる先生もいるようです。更に、地域によっても多く見られる病気、あまり見られない病気があるので、そ れによってもどのワクチンを選択するかは変わってきます。

多くの飼い主さんは獣医師から説明を受けて、獣医師が勧めるものを接種しておられるのではないでしょうか?

wac_000301.jpg





もちろん、信頼するかかりつけの獣医さんのお勧めなのですから、今のワクチンに間違いは無いこととは思いますが、ワクチンは基本的に毎年接種するものですし、飼い主さん自身もワクチンに関する正しい知識をある程度持っていた方が安心ですね。





では一般的な5種~9種混合ワクチンが一体どのような病気の予防効果があるのか簡単にご紹介しましょう。

wac_000302.jpgそれぞれの混合ワクチンが予防できるのはこのような病気です。
これらの病気はどれも他の犬への伝播力が強かったり、感染すると愛犬の命を奪ってしまう危険性のあるものです。
(製薬メーカーによっては、例えば同じ8種混合ワクチンでも予防できる病気の種類に違いがある場合がありますので、上の表はあくまでも参考です。詳細はかかりつけの先生に聞いて下さい。)

でも!
「だったら9種混合ワクチンで全部の病気を防いでしまえば良いじゃないか!」という訳にはいきません。なぜならば、ワクチンの安全性は高まってきているものの副作用が完全に無い訳ではないからです。
ワクチンにはワクチン効果をより上昇させるために「アジュバント」という物質が入っています。ワクチンの接種では病原体を体に入れるだけでなく、このような成分も体に入れることになります。アジュバントなどの成分が体内に入ること、またワクチンによって人工的に免疫系を刺激することによって様々な副作用が引き起こされます。
その為、接種するワクチンを決定する際には犬の体への負担などを考慮して、その子にとって必要と考えられる種類を含んだワクチンを接種し、最小の負担で最大の効果を得られるように、考えて接種する必要があります。

一度ワクチンアレルギーが起こった場合は、
1.ワクチンの製造メーカーを変更する

2.接種する種類を減らす(EX:9種から6種など)
3.接種前にアレルギー反応を抑制するお薬を投与する。
4.ワクチン接種を控える。

などの対応が必要です。
wac_000303.jpgのサムネール画像


動物病院のカルテにも愛犬の大切な情報の1つとして、ワクチンアレルギーの既往歴があることなどは書き留められているとは思いますが、ご自宅の愛犬がワクチンアレルギーを起こした経験のある場合は、接種前に獣医さんに相談しましょう!

表にあるそれぞれの病気に関しては、
次回「ワクチンで予防できる病気」として簡単にお話したいと思います。




wac_000304.jpg

【DOG】 健康ケア
2010.06.16 09:00
ホームケアに挑戦!~ブラッシング編~ 第4回 看護師・トリマー 芝崎 | TOP | ホームケアに挑戦!~爪切り編~ 第1回 看護師・トリマー 芝崎
犬猫FAQ Anicli24医局コラム