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- 皮膚のトラブル、起きていませんか? 第1回 シャンプー方法 編 獣医師 佐藤
近年、ペットの皮膚のトラブルに悩んでいる方が増えてきています。
・皮膚が脂っぽい
・やけに臭う
・毛がパサパサして艶がない
・皮膚が乾燥してフケが目立つ
・体をよく掻く
思い当たることはありませんか?
飼い主の皆さんは可愛いペットにこのような状態が見られたら、一生懸命トリミングに通ったり、ご自宅でお風呂に入れてあげたりと、より一層お手入れに力を入れてあげているのではないでしょうか?
でも、実は、良かれと思ってしてあげているお手入れが、更なる皮膚のトラブルを招いていることもあるということはご存知でしょうか?
そこで今回の皮膚トラブル改善シリーズでは、シャンプーについて、何回かに分けてお話したいと思います。
まず今回は、自宅で出来る正しいシャンプー方法について、お話したいと思います。先に述べておきますが、あくまでもここでは一般的な方法を述べます。病院で処方されたシャンプーや、各種メーカーによっては、使い方が若干異なることもあるので、その場合は、そちらに従ってやって下さいね。
皆さんは、お家でシャンプーを行うときどのように行っていますか?
シャンプーを泡立てようと、肌をごしごしこすり洗いしていませんか?
飼い主の皆さまに、どのようにシャンプーをしていますか?とお聞きすると、
「いつもお風呂でごしごし洗ってあげているんです」
「しっかりこすり洗いしてあげているんですよ」
といった声が大半を占めます。
でも!!肌はとてもデリケートなものです。一生懸命洗ってあげようと、ごしごし洗うと、皮膚にとって大事な成分まで、はがれおちてしまいます。これらが、後にペットを皮膚病で苦しめる原因の1つになりかねないのです。
では、シャンプーの方法についてお話しする前に簡単にペットの肌がどのように出来ているかをお話ししましょう。
肌は、上の図のようにA~Cの3層からなっています。このうちA層の一番上が、角質層と言われる部分で、
・体内から水分が奪われることを防ぐ。
・外界からの刺激(バイ菌や有害物質 などなど)から体を守る。
といった働きをしています。美容にのある方ならば1度は聞いたことがあるであろうセラミドもここに存在します。セラミドは脂の1種で、肌の保湿やバイ菌からの防御に一役かっている成分です。
シャンプーの際にごしごしと体を擦ってしまうと、この角質層が痛んで、薄くなってしまい、肌が傷んで乾燥しやすくなり、またバイ菌から肌を守れなくなってしまいます。
では、やっと本題!肌を傷めないシャンプー方法についてご説明しましょう。① シャンプー前に軽くブラッシングを行い、毛のもつれなどを取り除く。
② よくシャワーで濡らす。
:シャワーの温度は、人肌の温かさ~それよりもやや低い温度(35~37℃くらい。熱すぎてはのぼせてしまいますよ!)
:ゆっくり時間をかけて体全体を濡らす。
*ペットの地肌や毛はある程度の油でコーティングされていて、更に毛が密に生えていることから、なかなか地肌まで水を通しません。毛が濡れたから、もう大丈夫!と思っても、実は地肌はまだ乾燥していることが多いのです。しっかりとシャワーを使って地肌まで濡らしてあげてください。
③ シャンプー剤をお湯に溶いて体にまんべんなく行きわたらせる。
:シャンプーを直接かける、ということは絶対にやめましょう!!
シャンプー剤が満遍なく行きわたらないと、洗いむらができてしまい、また、すすぎ残しも起こってしまいます。これは、肌にとっ て、とてもとても負担になることです。
④ 優しくマッサージするように洗う。
もしくは、シャンプー剤を溶かした湯船に5~10分入れておく。
: ごしごし擦るのではなく、マッサージ感覚で優しく洗いましょう。
: 推奨するのが、湯船に入れる方法です。この方法では、体全体にシャンプー剤が行きわたりますし、飼い主の皆さまもマッサージす
手間が省けます。湯船に入れてあげる方法ではお湯の温度が熱すぎないようにくれぐれも注意して下さいね。
: シャンプー剤は泡立たせなければ駄目だと、お考えの方もいらっしゃると思いますが、泡立たせるために必死に擦るよりは、湯船に溶
かして使ったほうが肌に優しいですよ。
⑤ 十分に時間をかけてすすぐ!!!
: すすぎは洗うときと同じくらい時間をかけて!
: 大事なのは肌にシャンプー剤を残さないことです。ここまで来るとペット本人もじっとしていることに飽きてきていると思います。飼
い主の皆さんも疲れてきていますよね。その為か、ペットが暴れてしまって、十分なすすぎが出来ないままシャンプーを終了して
はいませんか?私もシャンプーについて勉強する前は、洗うことに必死で、すすぎには洗うときの半分も時間をかけていなかった
気がします。。。
*保湿効果のあるコンディショナーなどを使用する場合は、③~⑤をもう一度繰り返してから⑥に進みましょう。
*疲れたペットに効果のあるマッサージに関しても今後コラムを書こうと思うので、楽しみにしていて下さいね。
⑥ 乾かす。
: タオルで軽く叩くように水を切る。
ここまでくれば、皆さんもうお分かりでしょう。つまり、ごしごし拭かない! ということです。
ここまで肌をいたわって、シャンプーをしてきたのに最後にごしごし擦っては、意味がありません。
: ドライヤーは人が感じる以上にペットは熱く感じます。同じ場所に当て続けると、低温火傷をしてしまう場合もあるくらいです。
: ドライヤーを使わなくても吸水性の優れた生地のタオルで水気を吸わせると結構速く乾きますよ!
以上が基本的なシャンプー方法の流れですが、いかがでしたでしょうか?
シャンプーは肌の調子を整えるものですので、気まぐれに行うのではなく、時期を決めて定期的に行ってあげて下さいね。
シャンプーをご自宅で行うのは大変なことかもしれませんが、ペットとゆっくりコミュニケーションがとれるほか、普段あまり触らないようなところにも触れることで、腫瘍などの病気の早期発見につながることがあります。是非お家でのシャンプーにチャレンジしてみて下さいね。
【今日のまとめ】
- 【DOG】 健康ケア
- 2009.10.22 09:13
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