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第1回 予防しよう! いまさらだけど大事なこと…フィラリア予防 獣医師 鈴木

暖かくなってきましたね。 
人や動物はもちろん、ワンちゃん、猫ちゃんに悪さを
する寄生虫たちも元気になる季節が近づいてきました。

私たち獣医師が春という季節を思い浮かべて、
一番に思い浮かべるのは、予防です。

そうです!
フィラリアノミ・ダニを予防する季節がやってきたのです!

みなさんよくご存じだとは思いますが、もう一度
●フィラリアとは何か
●ノミ・ダニとは何か
おさらいしてみましょう。

第1回目は…フィラリアについてです。

犬の心臓に寄生する虫をフィラリア(犬糸状虫:イヌシジョウチュウ)と言います。
蚊から感染し、主に犬の肺動脈や右心室に寄生します(猫やフェレットにも少数ですが寄生します)。

ここで、どうして蚊から寄生虫が感染し、犬の肺動脈や右心室に寄生するのか気になりますよね?

では!ご紹介しましょう!

フィラリアに感染するまで

1.フィラリアに感染している犬の血を蚊が吸います。

この時フィラリアはまだ赤ちゃんの状態です。赤ちゃんのフィラリアは
小さいのでミクロフィラリアと言われます。

2.蚊の中でミクロフィラリアが少しずつ成長します。

そして蚊の口に集合し、蚊が再び犬の血を吸うときを待ちます。

3.フィラリアに感染していない犬の血を2の蚊が吸う。

蚊の刺した傷跡からフィラリアの子供が犬の体に侵入します。そして毛細血管→血管と移動しながら成長して大人になり、肺動脈や右心室に寄生して赤ちゃんであるミクロフィラリアをたくさん産み落とします。
犬の体にフィラリアの子供が入ってから大人になるまで成長するには約120日かかります。

フィラリアに感染したら…(フィラリア症)

犬や猫がフィラリアに感染することをフィラリア症と言います。
フィラリアが寄生することで血液の流れが悪くなり、様々な障害が出現します。
放置すれば死に至ることもある、大変恐ろしい病気です。

症状としては元気がなくなる・食欲の低下・毛並みが悪くなるなどがあります。
重症化すると咳・呼吸が苦しくなる・腹水がたまる等の症状を示し、死に至るケースもあります。
猫では通常無症状か軽症のことが多いですが少数寄生でも心臓自体が小さいため発症すると重症化します。

これだけこわい病気だから、予防するのは分かるけど…
寄生虫だからかかったことが分かれば駆除できるのでは…?とお思いのみなさん!

フィラリアは成虫になってからだと薬では駆除できません。

なぜ?

それは寄生する場所が心臓だからです。
お薬を使って心臓にいる寄生虫を一気に殺してしまったら…心臓に死んだ寄生虫が詰まってしまい、血液が流れなくて大変なことになってしまいますよね?

だから、予防が大事なんです!

フィラリアの予防はとても簡単!

1.まず、感染していないか血液検査をする。

現在は検査キットを用いて、簡単に犬フィラリア抗原を確認することができます(ただし生後3カ月以内の子には必要ありません)。

2.蚊から感染する可能性のある期間は(東京なら5~12月、沖縄なら通年)飲み薬(ジャーキータイプ、錠剤、粉薬)あるいは動物病院で販売されているスポット剤を1ヶ月に1回与える。

簡単ですよね?

ただし、1にも書いたように、シーズン初めの検査は必ず行って下さい。
なぜなら、感染をした状態でフィラリアの予防薬を与えると、具合が悪くなる可能性があるからです。
一度に大量のミクロフィラリアが駆除されることでショック状態を起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。
検査は忘れずに行いましょう!

 

 

 

【DOG】 健康ケア
2010.04.21 00:00
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