獣医師コラム

食餌

食餌

2009.12.16

ペットの栄養を考えよう! 第1回

犬・猫の栄養学 編

皆さんは大切なペットにどんなご飯をあげていますか?ドライフード、缶詰など市販のものを与えている方もいれば、最近注目されている手作り食を実践されている方もいらっしゃるかも知れません。

人間もペットも食事によって得られた栄養分(エネルギー)を利用して体を維持していますので、バランスのとれた食事は生きていく上で欠かせないものです。 

近年はペットの食事に対する意識が高まったこともあって、ペットフードも品質が改良されとてもバランスの良いものが販売されています。また動物の栄養学の研究も進んでいます。手作り食を推進する獣医師も出てきました。

飼い主さんの中にも、手作り食にチャレンジしようと考える方はこれからもっと増加してくるのではないかと思います。手作り食は材料が全て自分で把握でき、とても安心なものです。

でも!栄養バランスを考えずに与えると体にとって悪影響を及ぼしかねません。

また、ペットフードを与えているから、栄養状態は心配ない!とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、食事の栄養バランスがどんなに優れていても、それを消化し吸収する胃腸の状態が悪くては栄養を思ったように利用は出来ません。更にペットフードの中には保存料や着色料など摂取すると体にとって良くないと考えられる成分を含むものもありますので、フードの選択時には注意が必要です。

不適切な食事(例えば、栄養バランスが悪い、添加物など体に良くないものが入っているetc)は胃腸の状態を悪くします。胃腸の状態が悪いと消化・吸収や腸管免疫のバランスの乱れから様々な病気を招くことにつながります。

ペットフードを与えている方も、手作り食を与えている方も、

・どのような栄養素が必要なのか?

・どのようにして栄養素が消化され吸収されるのか

・その栄養素がどのように利用されるのか

考えてみる必要があります。

 

そこで今回のシリーズではペット(犬と猫)の栄養についてお話したいと思います。ペットにとって必要な栄養についてしっかりと理解した上で、ご自宅のペットにどのような食事を与えるのかを考えてみましょう!

1回目の今回は、まずペットが生きていく上で必要となる栄養素についてお話ししたいと思います。

ペットの体を維持するために必要な栄養素は以下の表に示したように6つあります。


eiyou_000101.jpgこの6つの栄養素がバランスよく含まれ、かつ健康な胃腸でその栄養素が十分に吸収され利用されて初めて健康的な食事を摂っている!ということが出来ます。

人間もペットも最近は肥満が問題視されていますが、ダイエットをしたいからと言ってむやみに炭水化物や脂質を避けては栄養バランスが乱れ、体調を崩してしまいかねません。
ダイエットをする際も適度な栄養バランスを保つことはとても重要なものです。

「食事を正し、健康な生活を維持してあげたい!」
「ダイエットをして適正な体重に戻してあげたい」
など可愛いペットの体を考えて飼い主さんも工夫をされていると思いますが、、まずは動物たちがどのような栄養を必要としているのかを知ることから始めましょう!