獣医師コラム

その他

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2009.10.22

食べてはいけないもの

ワンちゃん・猫ちゃんに食べさせては(飲ませては)いけないものをご紹介します。

みなさんご存知のものから以外なものまであると思います。是非ご一読下さい。 

  

  

*チョコレート(カカオ)
カカオに含まれている「テオブロミン」により、

嘔吐・下痢などの消化器症状や頻脈・痙攣などを起こし

場合によっては突然死を引き起こすこともあります。
カカオの含有量が高い、製菓用のものなどはとくに要注意です。

  

   

*コーヒー、紅茶、緑茶 

「カフェイン」にも上記のチョコレートに含まれる

 テオブロミンと同じような毒性があります。 

  

  

*ネギ類(玉ねぎ・長ネギ・ニラ・にんにくなど)
赤血球に対して毒性のある「n-プロピルジスフィルド」という物質が含まれており、

赤血球を破壊して貧血を起こさせます。

  

   

*牛乳
意外だと思われた方も多いのではないでしょうか。

小さい頃、ノラ猫に牛乳をあげた経験がある方はたくさんいらっしゃると思います。

でも、実はワンちゃん猫ちゃんは人と違って牛乳を消化・吸収する酵素を十分にもっていないため、

牛乳を飲むと下痢を起こしたり、アレルギー症状を起こすことがあるんです。

昔から飲み慣れていて、今まで問題を起こしたことがないという子は大丈夫かもしれませんが、

できればヤギミルクなどへの変更をオススメします。

  

 

*ブドウ、レーズン

原因不明ですが、

一度に多量のブドウを食べた犬が急性腎不全になったという報告があります。

少量であれば問題ないかもしれませんが、

急性腎不全は死に至る危険もある疾患ですので念のため避けたほうがよいでしょう。

 

 

*マカデミアナッツ

原因不明ですが、

無気力、嘔吐、 異常な高熱、筋硬直、ふるえ、心拍の増加などの報告があります。

 

 

*ピーナッツ

「油分・塩分」によって

肥満、糖尿病、腎臓病、結石(泌尿器症候群)等の原因になる恐れがあります。

お父さんがおつまみで食べていて、ついついワンちゃんにも・・・なんてありそうですけど

十分注意が必要ですね

 

 

*アボガド

多量摂取により、アボガドに含まれている「ペルジン」という物質により、

胃腸の炎症を起こし、嘔吐や下痢が引き起こされます。また、死亡の恐れもあります。

アボガドが原料になっているフードもありますよね。

アボガドの種類によって毒性も異なりますし、ドッグフードとして特別な加工がしてあるため

安全面に問題はないと思います。

あくまで、ご家庭でアボガドをそのままあげないようにということです。

 

 

*貝類(サザエ、アワビ、ハマグリ、アサリ等)

とくに生のものに注意が必要です。「チアミナーゼ」という酵素により、

消化不良、ビタミンB1欠乏症、嘔吐、などを起こします。

 

 

*キシリトール

キシリトールは虫歯にならない甘味料として、ガムや飴などに使用されています。

とくにワンちゃんで、一度に多量のキシリトールを摂取すると

血糖値を下げるインスリンが体内でたくさん産生され、急激な低血糖を起こします。

 

 

*ハチミツ

まれにボツリヌス菌という細菌が混入していることがあるため、

人では大腸細菌叢が形成される前の1歳以下の乳児には与えないように言われています。

幼児ボツリヌス症といって神経麻痺症状をひき起こします。

念のため、子犬・子猫にもあげないほうが安全です。

 

 

*ミネラルウォーター

体の70%は水分でできているため、お水に気を使っている方はとても多いと思います。

スーパーやコンビニでもたくさんの種類のミネラルウォーターが販売されていますし、

海外のものも多くみられます。

大切なワンちゃん・猫ちゃんのためにミネラルウォーターを与えているという方もいるのではないでしょうか。

 

でもちょっと待って下さい!

 

ミネラルウォーターの種類にもよりますが、

含まれているマグネシウムやカルシウムなどがワンちゃん・猫ちゃんには多すぎて、

病気の原因になる場合があるんです。

とくに深層水や硬水といわれるミネラルウォーターは避けましょう。

 

また、アルカリ性のものなども販売されていますが、中性が好ましいとされています。

適さないミネラルウォーターを摂取することによって、

下痢、泌尿器系の病気を起こす可能性があります。

ミネラルウォーターよりも水道水のほうが厳しい管理のもとに配水されています。

ですので、人にとってもミネラルウォーターならなんでも良いというわけでもなさそうです。

(水道水には塩素が含まれるため、浄水器を使ったり、湯冷ましの水が好ましいとされています。)

 

最近では、ワンちゃん猫ちゃんに最適な

ミネラル・硬度・pHで作られたペット用の水が販売されています。

飼い主さんも一緒に飲めるタイプのものもあるようです。

 

大学病院で泌尿器を専門にみている獣医師の見解としては、

「こだわりすぎて一種類の水しか飲ませない、ということは避けたほうが良いのではないか」

とのことでした。

一方、病気(特に腎不全の猫ちゃん)にとても効果的な水があることも事実で、

勧めている動物病院もたくさんあります。

 

避けた方が良い水についてはわかってきていますが、

ペットに最適な水はなにか、

という決定的な見解はまだ出せないようです。

 

信頼できる情報がわかり次第、また取り上げていきたいと思っています。

 

 

 

 


『番外編~食品以外のもの』 

*観葉植物
園芸ショップやお花屋さんで普通に観葉植物として売られているものの中にも、

動物がその葉や花、根などを食べることで中毒症状を起こしてしまう有害植物が存在します。

タバコ
最も気をつけていただきたいものの代表です。

少量食べただけでも症状を起こすことがあり、死へ至る恐れがあります。

*人の薬(風邪薬、鎮痛剤など)
薬局で手軽に手に入るお薬でも有害になりえます。
仮にお薬そのものに問題がない場合でも、
体の小さい動物にとっては過剰摂取になりやすく、中毒症状を起こす可能性は十分にあります。