コラム
Column

「犬ジステンパー」

2016年11月1日

ジステンパーはウイルスによる伝染性疾患で、成犬よりも子犬で注意が必要です。
感染したウイルス株や個体の免疫状態にもよりますが、
感染後2週から数カ月で死亡することも多く、
死亡率の高い急性の疾患です。
しかし、ワクチンにより感染や発症を防ぐことができます。

 

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症 状
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感染したウイルス株(種類)によっても症状は異なりますが、
発熱
黄色っぽい鼻汁や目やに
食欲不振
元気消失
神経症状
鼻やパットの角化(固くなる)
眼神経炎や網膜病変
消化器症状 などが知られています。
初期は一般的な風邪の症状と大差がないため気がつかないことが多いでしょう。
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診 療
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通常の風邪や、別の消化器症状を起こす疾患(パルボウイルス感染症、コロナウイルス感染症、細菌感染、腸炎など)や、
神経症状を起こす疾患(髄膜炎、感染症、中毒など)との鑑別が難しく、
ジステンパーウイルスを検出する検査が必要になります。
下痢などの消化器症状があらわれている時には便で検査をすることができます。
血液や目やになどを検査センターに出して調べてもらうこともあります。
全身状態を調べるために、画像診断や一般的な血液検査も行います。
免疫力を活性化させるためにインターフェロンなどが使用されますが有効な抗ウイルス剤はなく、
細菌の二次感染を防ぐための抗生剤や対症療法が一般的になります。
他の犬への感染を避けるため隔離した場所で入院し、静脈点滴などをおこないます。
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予 防
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生後6~12週程で母親からの移行抗体が失われ、
感染しやすい状態になるためこの時期にしっかりとワクチン接種を行うことが大切です。