「猫の肝性脳症」

肝炎や先天的な肝機能障害など肝臓の病気によって二次的にひきおこされる症状で、
神経系が障害されるため、嘔吐、下痢、食欲の低下などの他に発作や流涎なども見られます。
血中のアンモニア濃度の上昇が神経系を障害すると考えられます。
肝炎は、ウイルス、細菌、寄生虫などの感染や、化学物質、自然毒、医薬品などによって引き起こされます。

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症 状
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食欲元気がない、
涎が出る、
下痢や嘔吐、
発作、
ぐるぐると歩き回るなど。
肝臓の病気の状態によっては、黄疸がでることもあります。
黄疸は、目や歯肉が黄色くなることで分かります。
ピンク色の肉球の猫では肉球でもわかります。

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診 療
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血液検査により、肝障害の程度やアンモニアの濃度などを測定します。
また、レントゲンや超音波で肝臓の状態も確認します。
点滴を受けながらの入院管理になることが多いでしょう。
肝臓を保護する薬や血中のアンモニアを下げる薬、抗生剤などが使用されます。
肝性脳症の症状は血中のアンモニアを下げる治療をすることで一時的によくなりますが、
原因となっている肝臓の病気を治療しないと再発します。
予後は肝疾患の程度に左右されます。

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予 防
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化学物質、自然毒、医薬品などを誤飲しないように注意しましょう。

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