第7回 犬の病気 「流涙症」 獣医師 瀬戸口

今回は、目の病気の中から、涙があふれ出てしまう病気「流涙症(りゅうるいしょう)」についてお話したいと思います。

どうして涙があふれでるの?

通常、涙は目がしらにある涙の出口(涙点)から鼻へと流れ出ていきます。
しかし、涙点から鼻への管(鼻涙管)が異物などでつまってしまうと涙目になりあふれでてしまいます。また、角膜炎や結膜炎などの影響で、涙が多く分泌されることにより涙目となることもあります。

どんな症状がみられるの?

一般的には、涙があふれつづけるため、目から鼻にかけての毛の色が茶褐色に変色します。また、まぶたがはれることもあります。

病院ではどのような検査をするの?

飼い主さんから愛犬の症状を伺い、目の状態を観察することにより診断します。
検査では涙が多く出ている原因(まぶたの異常な場所にまつげが生えていないか?長い被毛の刺激がないか?など)がないかチェックします。

どのような治療をするの?

涙があふれる原因が角膜炎や結膜炎の場合、その治療をおこないます。一般的には抗炎症剤、抗生物質などの点眼薬による治療を行います。鼻涙管がつまっている場合は、管に細いチューブをいれて洗浄し、つまりを取り除きます。

どのようにしたら防げるの?

流涙症はいろいろな原因でおこりますが、目の病気を予防することも流涙症の予防にもなります。流涙症は多くのケースでは、処置・治療することによってよくなります。日頃から眼やにが出ていないか、涙が多くないか、目を観察しましょう。

もっと詳しく知りたい方、同じ病気にかかっている愛犬愛猫と暮らしている方、
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