「猫の尿毒症」 獣医師 三宅

 

腎臓は血液から余分なものだけを尿として排泄する機能を持っています。
なんらかの原因により、腎臓への血流低下が起ったり、腎臓そのものが壊れてしまったり、
正常に尿が作られてもそれを体から排泄させることができないなどが起ると、
腎臓は正常に機能できなくなり、尿として排泄されるべき余分なものが血液中にたくさん残ります。
結果として、全身に悪影響を与え、生命にかかわります。

【症状】
○徐々に腎臓の機能が低下してきている場合(慢性腎不全など)
体重減少
食欲低下
活動的ではなくなる
嘔吐が多くなる
口臭がする
便秘
被毛につやがなくなる など

○急激に腎臓の機能が低下した場合(毒物による中毒や尿路閉塞などによる急性腎不全など)
突然ぐったりする
嘔吐
意識の低下
呼吸が荒い など
【診療】
血液検査、尿検査を行います。
また、レントゲンや超音波検査により腎臓の大きさや形状を観察したり、
結石や腫瘍などがないか(尿路閉塞の原因になります)を確認したりします。
症状が軽度で通院により治療できることもありますが、腎機能が著しく低下している場合や急性の場合では通常入院治療となります。
原因によっては外科的な治療が必要になることもあります(結石や腫瘍の摘出など)。

【予防】
上記のような症状がみられたら早めに受診することが大切です。
また、尿路閉塞に関しては、膀胱炎や膀胱結石などから起こすことが多いため、
日頃から排尿時の様子や尿の色・量を知っておき、おかしいと思うことがあればすぐに受診しましょう。
特に雄猫は尿道が細いため尿路閉塞を起こしやすいです。
ユリや不凍液(自動車のラジエター用冷却水)などは腎臓に大きなダメージを与える中毒物質です。
また、人の風邪薬なども危険です。これらのものを猫の近くに置かないように十分に注意しましょう。

もっと詳しく知りたい方、同じ病気にかかっている愛犬愛猫と暮らしている方、
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