「猫の水腎症」

 

腎臓から膀胱に尿を送る尿管がなんらかの原因で閉塞したことにより、腎臓が腫大してしまう疾患です。
尿結石、腫瘍、外傷などが原因となることがあります。

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症 状
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尿管閉塞の程度によって異なりますが、食欲不振、おちつきがない、などがみられます。
二つある腎臓のうちどちらの尿管も閉塞してしまっている場合や、
閉塞のない方の腎臓の機能が低下しているような時には尿毒症がおこることもあります。

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診 療
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レントゲンや超音波で腎臓の評価をします。
また、造影剤を使用して腎臓からの尿の流れを確認します。
血液検査では異常がないこともありますが、尿毒症をおこすようなケースでは重度の異常が認められます。
閉塞の原因になっているものが外科的に取り除けるようであれば外科手術が適応となります。
閉塞を起こしてからすぐに治療に入れた場合は輸液などの支持療法により、腎臓の機能回復が期待できます。

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予 防
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尿管閉塞を起こす原因のうち尿結石は尿検査により事前に危険性がわかるため、
尿結石の治療や予防を行うことで防ぐことが可能でしょう。

 

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