電話どうぶつ病院 Anicli24 コラム

「犬のリンパ腫」 獣医師 三宅2013年7月10日

2013年7月10日

 

犬でみられることが多い悪性腫瘍です。
中高齢で発生することが多いですが、若くして発生することもあります。
リンパ腫の発生部位によって、多中心型、縦隔型、消化器型、その他に分類されます。
発生したリンパ腫の悪性度によって、治療法や予後がかわるため、
病理検査(腫瘍の細胞を顕微鏡で観察して詳しく診断する)が重要となります。

【症状】
顎の下、脇、後肢の付け根、膝の裏側などのリンパ節が腫れている。
食欲低下、元気消失などがみられる。
呼吸が苦しそう(顎の下のリンパ節の腫大による)。
※外から触って分かるリンパ節(顎の下、脇、後肢の付け根、膝の裏側など)が腫れないタイプのリンパ腫もあります。

【診療】
リンパ節の大きさを測定します。
その後、病理検査のためにリンパ節に針をさし、細胞の一部を採取します。
場合によっては麻酔をかけて、リンパ節の一部を切り取り、病理検査を行うこともあります。
また、血液検査で一般状態を確認するとともに、血液中にリンパ腫の細胞が出ていないかを確認します。
レントゲンや超音波で内臓や外からでは見えないリンパ節に腫瘍が出来ていないかどうかも検査します。
治療方法としては、化学療法(抗がん剤を使った治療)が一般的で、何種類かの抗がん剤を組み合わせることが多いです。
治療法には数種類ありますが、週に1回抗がん剤を投与する治療を半年ほど続けることが多いでしょう。
この治療によって多くの犬ではリンパ節が正常時のサイズまで小さくなり、元気に過ごすことが出来るようになります。
この状態を寛解(かんかい)といいます。
寛解の期間はその症例毎に異なりますが、残念ながらほとんどの犬で再発がみられます。

【予防】
普段からリンパ節を触って正常時の感覚を養っておけば、腫れている場合にすぐに気がつくことができます。
スキンシップの延長で是非触ってみてください。

【リンパ腫になりやすい品種】
アメリカでは、ゴールデン・レトリーバー、ボクサー、バセット・ハウンドなどが好発品種として報告されています。

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