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犬伝染性気管支炎(ケンネルコフ)  獣医師 三宅2012年5月16日

2012年5月16日

ケンネルコフとは伝染性の呼吸器疾患の総称です。

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その原因はウイルス、細菌、マイコプラズマ属菌と様々です。
ケンネルとは犬小屋・犬舎という意味で、犬を飼育する環境のことを表します。
コフとは咳のことですね。

どの年齢の犬も感染の可能性がありますが、
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週~6ヵ月齢の子犬が最も影響を受けますので、お家にきたばかりの子犬がコホコホ咳をするようなことがよくあります。

・原因となるウイルスのなかには犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス2型、犬パラインフルエンザウイルス、などのワクチンで予防できるものから、犬アデノウイルス1型、犬レオウイルス、犬ヘルペスウイルスなどワクチンがないものまで様々です。
・細菌は通常Bordetella bronchisepticaという菌が発病原因となり、その後様々な種類の細菌が2次感染します。
マイコプラズマ属菌はウイルスなどにより損傷した粘膜を利用して増殖します。

*症状*
気管が圧迫されているような咳をします。
発熱、苦しそうな呼吸、肺音の異常などがみられることもあります。
食欲不振、呼吸困難、ぐったりするなどの重症例もあります。
ワンちゃんの咳は意外と分かりづらく、多くの飼い主さんが「吐きたそうにする」という表現をすることが多いです。

*治療*
・インターフェロン:ウイルスの活性を弱め、子犬の自己免疫力を上げる
・抗生剤:細菌に対して有効
・鎮咳薬:咳の種類によって使用するかどうかを決めます

合併症がみられなければ1014日ほどで回復します。

*予防*
予 防は難しいですが、毎年のワクチン接種をしっかり受けることで感染の可能性を減らせます。また、多数の犬が密飼いされているところで認められる感染症のた め、新しく子犬を迎えることを検討されているかたはブリーダー宅やペットショップなどの飼育環境をご自分で確かめることが重要です。
管理の行き届いていないペットホテルなどで感染する例もありますので十分注意してください。

自然に治癒することもありますが、とくにまだ体が弱い子犬などでは「おかしいかな?」と思ったら積極的に受診するように心がけましょう。放っておくと気管支炎などに波及して肺炎を起こすこともあります。
もっと詳しく知りたい方、同じ病気にかかっている愛犬愛猫と暮らしている方、
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