熱中症 獣医師 三宅

熱中症は、過度の熱に対して体が熱をさげることができなくなる状態で、41℃を超え る高熱になり多臓器機能障害が引き起こされることもあります。気温や湿度が高い場所での過度の運動、車内に閉じ込められていた、水分補給のできない環境に いた、などが原因となることが多いです。

症状
初期では、息が荒い、口を大きく開けて舌を出しながら頻繁に呼吸している、たくさんのよだれが出ている、ぐったりしている、吐く、尿や便をもらすなどの症状がみられます。これが進行すると、意識を失ったり、けいれん発作を起こしたりすることもあります。

診療方法
「家庭で(病院に行く前)」
●意識があり、比較的軽度と思われるとき
冷たい水を適量に少しずつ分けて与える。
涼しい場所で、水道水やアイスノンを首や脇、肢の付け根などに当てながら冷やし、呼吸が落ち着き、耳を触って普段と同じくらいの温かさになるまで注意してみる。
その後、念のために病院へ連れて行きましょう(事前に電話で連絡を入れておくとすぐに対応してくれます)
もし、病院に行けない時には、脱水などにより胃腸の動き悪くなっていることが多いので、安静にして食事は水分の多いものを少量ずつ与えるようにしましょう。

●意識がもうろうとしていたり、意識がない、周囲の呼びかけに反応が弱いとき
涼しい場所で、水道水やアイスノンを首や脇、腹部に当てながら冷やす。
体全体を水道水で濡らす。
無理な飲水は誤嚥するのでやめる。
その後、冷たいタオルやアイスノンで、首、脇、肢の付け根などを冷やしながら病院へ。(事前に電話で連絡を入れておくとすぐに対応してくれます)

「病院で」
症状から熱中症が疑われる時には体温測定をしながら引き続き体を冷やします。また、臓器への影響や脱水の状態を知るためにも血液検査を行います。病状によっては点滴を流し入院が必要になることもあります。

予防
●室外飼育
被毛を夏用にカットする、日よけや風通しのいいところをつくる、いつでも必要な水分をとれるようにする。暑い時期だけでも玄関先などに避難させてあげるとなおよいでしょう。

●室内で飼育
窓を開けて風が通るようにする、クーラーを用いて温度と湿度を管理する、いつでも必要な水分をとれるようにする。

●車に乗せるとき
エアコンで車内を涼しくしておく、冷気の流れを確認し前部座席にキャリーをおいたり保冷剤を用いて均等に涼しくする、エンジンを切った車内には夏以外でも絶対に放置しない。

熱中症になりやすい犬種
体温管理が上手く出来ない若年齢と高齢で多くみられる傾向があります。また、呼吸によって十分に換気がしにくい短頭種や、心肺疾患や気管や喉頭の疾患を患っている犬、肥満犬、被毛が濃い犬などでリスクが高まります。

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