よくある症状 第1回「ウンチが軟らかい・下痢をする」 獣医師 三宅

実際に来院される理由としてよくある症状を紹介していきたいと思います。
ご自宅の猫ちゃんに同症状がみられた時に、参考にしてみて下さい。

考えられる原因
*食事によるもの
食べ慣れていないものを食べた、食餌性アレルギー

*病原体によるもの
寄生虫、細菌、ウイルス性疾患

*消化器疾患
腸炎、腫瘍

*その他
ストレス(季節の変わり目、空調、環境の変化など)、異物(毛玉なども)を飲んだ、
他臓器疾患の影響


検査
*便検査
匂い、性状、異物混入がないかをまず確かめます。
その後、寄生虫の感染がないか腸内細菌のバランスは正常かを検査します。
お家に来たばかりの子猫の場合では、パルボウイルスというウイルス疾患に
感染している可能性もあるため、強く疑えるような時にはウイルス検査も行
います。
*病院に行く時にはなるべくウンチを持っていきましょう*

*触診
お腹を触って、痛みの有無や腸に異常がないかを調べます。もしも大きな腫瘍が
できていたり、異物があったりすると触診で分かります。

*レントゲン
腸炎を起こして腸の粘膜が腫れていないか、異物や腫瘍がないかを調べます。
(レントゲンに写ってこない異物も多々あります)

*血液検査
全身の健康状態をみたり、強い炎症や感染がないかを調べます。

 
 
基本的には、多くの人がたまにお腹をこわすのと同じように、猫ちゃんも一過性のもので、
すぐによくなることがほとんどです。
ですので、元気で食欲もあるようでしたら、便検査、触診くらいで十分かも知れません。
ただ、どんな子でも万が一ということがあるため、
心配な要素がある場合にはそれなりの検査が必要になってきます。



予防できること
ご飯はなるべく決まったものにして、
胃腸に負担をかけないようにしましょう。
おやつをあげる時も様子をみながら少しずつあげてください。
また、毛づくろい中に飲み込んだ毛が腸を刺激して下痢を起こさせることもよくあるので、
日頃からこまめにブラッシングをして余分な毛を取ってあげるのも効果的です。
もっと詳しく知りたい方、同じ病気にかかっている愛犬愛猫と暮らしている方、
 獣医さんに直接相談してみませんか。
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