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第10回 犬の病気 「アトピー性皮膚炎」 獣医師 瀬戸口2011年11月30日

2011年11月30日

今回は、皮膚の病気の中から、最近増えている病気「アトピー性皮膚炎」についてお話したいと思います。

どうして起こるの?

犬の体の中では、体に入ってきた異物を退治しようとするしくみ(免疫)がはたらいています。アレルギーは、原因物質(アレルゲン)に対してこの免疫が過剰にはたらくことで起こります。アトピー性皮膚炎は、ハウスダストなどのほこりや花粉、ダニなどを鼻や口から吸い込むことで起こります。また、皮膚にこれらが付着することでも起こります。
柴犬、シー・ズー、ゴールデン・レトリーバーなどはかかりやすい犬種といわれています。

どんな症状がみられるの?

おなか、肢、顔などにひどい痒みがあり、皮膚は炎症を起こして赤くなり、しきりに舐めたり掻いたりします。

皮膚を舐めたり、掻きすぎたりすると皮膚が傷ついてただれ、脱毛がみられたりします。
慢性化した時は、皮膚が厚くなって黒ずんでくることもあります。
多くの場合は、生後6カ月から3歳までのあいだに初めて症状がでます。

病院ではどのような検査をするの?

飼い主さんから愛犬の症状を伺い、皮膚の状態を観察することにより診断します。
診 断は、飼い主さんとのお話がとても重要で、かゆみの有無・症状の出た時期・症状の出た部位・生活環境・シャンプーの種類・食生活などをお聞きします。検査 では、皮膚の状態をチェックし、場合によっては、皮膚のアレルギーテストなどを行います。また、食餌性や植物性のアレルギーがないか血液を採取してアレル ギーの検査センターで調べてもらうこともあります。

どのような治療をするの?

治療方法はいくつかありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。

症状を抑えるための治療としては、かゆみを軽くするためにステロイド、抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤などの内服薬を使用します。皮膚を掻いて二次感染が疑われる場合は抗生物質も使用します。また、皮膚の状態をよくするために必須脂肪酸製剤を併用することもあります。
根 本的な治療としては、インターフェロン療法、減感作療法などがあります。これらの治療は、根気がいりますし、ある程度の費用がかかってしまうこともありま す。また、アトピー性皮膚炎を発症している子は、食餌性のアレルギーを持っていることも多いので、その場合には食餌を変更する必要もあります。

どのようにしたら防げるの?

愛犬がしきりに体をかんだり、ひっかいたりしたら、皮膚の様子をチェックして、異常がある場合は受診しましょう。
アトピー性皮膚炎の予防は、愛犬の生活環境を整え、まめに掃除をするなどアレルゲンに近づけないように心がけることも重要です。
また、日頃からシャンプーなど行い、皮膚を清潔にし、定期的に皮膚を観察するように心掛けましょう。

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