電話どうぶつ病院 Anicli24 コラム

「犬の胃拡張胃捻転症候群」2014年6月18日

2014年6月18日

 

胃が拡張したりねじれたりすることによって起こる様々な症状で、大型で胸の深い犬に起こりやすいことが知られています。
胃がねじれる(捻転する)ことにより、胃の中にあるガスや液体が流れにくくなります。
それに伴い胃が拡張していくと、拡張した胃によって全身から心臓に血液を戻す通路である大きな静脈が圧迫されてしまい、
心臓へ戻る血液が少なくなってしまいます。
その結果、心臓から全身に送られる血液も減り、低血圧性ショックを起こしてしまいます。
また、捻転により胃そのものにも血液が流れにくくなり、壊死を起こすことがあります。
壊死部が穿孔したりすると、胃内容物が流れ出てしまい腹腔内に炎症が起こります。
炎症がひどくなると敗血症になり、今度は敗血症性ショックが起きます。
胃拡張胃捻転症候群の際は、ただちに胃を減圧される処置が必要になります。
最終的には外科的治療が必要となります。

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症 状
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繰り返し吐きたそうにするが何も吐けない
多量のよだれを流す
急にお腹が膨れてくる
落ち着きがない
重症例では呼吸が荒くなったり、ショック状態になることもあります。

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診 療
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臨床症状やレントゲン検査から診断します。
治療で大切なのは胃の減圧と心機能などの全身の改善です。
口からチューブを入れるか、腹部に太めの針を刺して、胃内のガスを抜きます。
低血圧を起こしているケースでは休息な輸液が必要となります。
これらの治療により、犬の状態が安定してきたら今度は外科治療を行います。
外科治療によって胃の捻じれを戻したり、必要があれば壊死している部分を切除したり、
再発防止のため捻じれないように胃を固定するような手術を行います。

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予 防
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食後すぐに激しい運動を行ったり、一度にたくさんの食事や水を摂らせないことが大切です。

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好 発 犬 種
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ジャーマン・シェパード、
グレート・デン、
セントバーナードなど大型で胸の深い犬がなりやすいことが知られています。

 

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