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フード豆知識 「心臓用フード」 獣医師 葛野2012年1月25日

2012年1月25日

皆さんは心臓と聞いてどんなイメージを浮かべますか?

体の中心となる臓器、いわばエンジンともなる臓器というイメージを持たれる方が大半なのではないでしょうか?

心臓の病気というと「大変なことになってしまった」という印象を強く持たれるかもしれません。
確かに体にとって重要な役割を担っている心臓が悪くなってしまっては一大事ですよね。
しかし加齢に伴う慢性的な心疾患は、お薬や処方食でコントロールすることが可能です。

心臓の病気はどうやってわかるのでしょうか?
一般的に飼い主さんが気付きやすい症状として咳などが挙げられますが、その場合症状がかなり進行している可能性があります。お散歩で歩きたがらない、なんとなく元気がない、疲れやすくなったなどもよく見られる症状です。
早期の発見の方法としては、動物病院へ行った際に獣医さんが行なう聴診で、心臓の雑音や不整脈(心拍のリズムの乱れ)を指摘される場合が多いのではないでしょうか。
ここからさらにレントゲンや超音波診断により、心臓の大きさの異常や血流の異常の有無を確認し、心電図検査で波形の異常がないかを確認していくことになります。

心臓病が発見された場合、どういった管理が必要になるのでしょうか?
まず、心臓の状態とその子の病状によってお薬が必要になります。
代表的なものとしては、降圧剤(血管を広げることにより心臓の負担を軽減させてあげます)があります。

そして処方食の出番です。

心臓の病気の場合、密接な関係を持つのがナトリウムです。
ナトリウムの摂取量を減らす必要があり、心臓の病気の進行(病期)によってその程度も変わってきます。病期に合わせて処方食の段階を選べるメーカーもあります。
そして心臓は心筋という特殊な筋肉により成り立っているのですが、処方食はこの心筋に必要な栄養素を増強できるような成分組成になっているのです。

しかし、お薬や処方食をうまく組み合わせて治療をしていても、日常生活で心臓を頑張らせすぎて負担をかけてしまってはせっかくの管理も成功とは言えなくなってしまいます。
心臓に負担をかける可能性のある過度の運動に注意するのはもちろんのこと、妊娠、暑さ、呼吸器の感染、出血・貧血なども避けたいですね。

これらのトータル管理を飼い主さんと獣医さんが連携して行なっていくことで、上手に心臓の病気と付き合っていくことができ、ワンちゃん・猫ちゃんの長生きとよりよい健康状態を保つことにつながっていきます。

前回、尿路疾患で少しお話した腎不全もそうですが、このような一生付き合っていく病気では、飼い主さんと獣医さんがコミュニケーションを取りながら管理を行なっていくことが大切になってきます。
わからないことや、気になること、今後のことで不安なことなど何かあったらかかりつけの獣医さんに話していただき、より良い信頼関係を築いていけたらと思います。

もっと詳しく知りたい方、同じ病気にかかっている愛犬愛猫と暮らしている方、
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