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フード豆知識 「消化器疾患用フード」 獣医師 葛野2012年2月8日

2012年2月8日

消化器の病気で飼い主さんがまず気付かれる症状が「下痢」です。

軟らかいうんちが出るとき、体のどこが悪い可能性があるでしょうか?
うんちの硬さの調節のメカニズムをご存知でしょうか?

今回はそのメカニズムの説明から始めたいと思います。
まず、うんちの硬さを調節する内臓は主に腸管(小腸・大腸)なのです。
フードは腸にたどり着くまでに消化酵素によって、消化・分解されます。
腸管では、水分の吸収と栄養素の吸収が行なわれます。
栄養素が腸管の膜内に取り込まれると、膜内の濃度が濃くなるため、
膜内と腸管の管腔側の濃度を同じにしたいという法則が働き、管腔側から粘膜内へと水が移動する仕組みになっています。
言葉だと少しわかりづらいかと思います。
下に図で示すので参考にしてみてください。

ここで、食べたものに問題があったりして消化分解が充分に行なわれていない、またはウイルス・細菌・毒物・アレルギー・ストレスや寄生虫などの影響で腸管粘膜に問題があると栄養素や水分の吸収が上手に行なわれなくなってしまいます。
結果、管腔側に水分が多く残ってしまいそのままうんちとして肛門へと押し出されていき軟らかいうんちが排泄されることになるのです。
よく下痢をするとやせて体重が減少するという話を聞いたことがあると思いますが、こんな病気の時に問題となるのが、必要な栄養素が吸収できずに栄養失調に陥ってしまうことなのです。
そんな問題を解決するために下痢等の消化器の病気用の処方食があります。
特徴として、消化性の高い材料を用いて消化管に負担をかけないようにする、少ない量で高いエネルギーを得られるように調整されている、脂肪が多いと消化に時間がかかり消化管に負担をかけやすいので脂肪の量を減らしている等が挙げられます。
下痢はワンちゃん・猫ちゃんと生活していると直面しやすいトラブルだと言えるでしょう。
お薬だけでなくこういった処方食とも上手に付き合って、ワンちゃん・猫ちゃんの健康管理に役立てることができたら良いと思います。

 

 

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