コラム
Column

「犬の認知症」

2019年1月23日

認知症は、12歳を過ぎる頃から見られることが多く、認知力が低下することによって行動の変化が起こります。
一般的に、行動の変化は進行性で、少しずつ多くの行動変化が見られるようになっていきます。
認知症のはっきりとした原因は分かりませんが、脳の実質的な変化や神経伝達物質の減少などが確認されています。
多くの飼い主さんは、
高齢になったことで活動量が落ちていると感じたり、
耳が遠くなったり目が見えにくくなったことにより反応が鈍くなっていると感じたりしますが、
認知症の場合はその進行を抑える方法がありますので、まずは病院を受診してみることが大切です。

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症 状
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認知症を発症した場合、以下の5つの行動変化が現れます。
①見当識障害
②社会性や周囲環境とのかかわりの変化
③睡眠と覚醒の周期の変化
④不適切な排泄
⑤活動量や内容の変化

具体的には……
同じところをグルグルと歩き回る
何もないところをぼーっと見ている
狭いところに入り、身動きが取れなくなる
出来ていたことができなくなる
家族への態度か変わる
昼間に眠り、夜に活動する
粗相が増える
単調な声で鳴き続ける など
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診 療
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認知症に特徴的な症状が出ているかどうかで診断します。
神経伝達物質を増加させるような薬を使用することもありますが、
生活の中で適度な刺激を与えたり、サプリメントやフードなどで認知力や記憶力などの向上が期待されます。

認知症は徐々に進行していく病気ですが、これらの治療を行うことで、進行を抑えていきます。

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予 防
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高齢だからといって、静かに過ごさせすぎないことです。
過剰な運動をする必要はありませんが、一緒に過ごす時間を減らすことのないようにしましょう。
運動の代わりにマッサージなどのスキンシップを行ったり、
距離は短くても散歩に出たりすることは大切です。
また、DHA、EPA、抗酸化物質を含んだフードを与えることも有効であると考えられています。

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か か り や す い 品 種
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柴犬など、日本犬が発症しやすい傾向にあります。